オーディオの足跡

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D-77XXの画像
 解説 

D-77Xをベースに、さらに高剛性・無共振化を図ったスピーカーシステム。

低域にはピュア・クロスカーボン振動板による31cmコーン型ウーファーを搭載しています。
この振動板は、カーボンファイバーを繊維状のままコーン化し、特性面で劣る他の素材を混ぜないことで高純度と高剛性を実現しています。また、振動板のコンストラクションはカーボンシートの2層タイプを採用しており、互いに45゜の角度を持たせて重ね合わせ、全方向の強度を高めています。さらに、振動板の剛性を保ったままで共振を解消するため、特殊形状のカーブドコーンに成型しています。
また磁気回路には、サイズφ140xφ75x17tmm、磁束密度11,700gauss、総磁束155,000maxwellのマグネットを使用しており、エッジには温度・湿度による特性変化の少ないエンジニアリング・エラストマーを採用しています。
さらに、ウーファーのアンダープレート部に重量級のウェイトであるアコースティック・スタビライザーを搭載し、不要な振動を減少させています。

中域にはピュア・クロスカーボンによる12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
振動板は、12cmという口径のため、ウーファーよりも細密で軽量なタイプのカーボンファイバーシートを2層構造で採用しており、コーン成型のバインディング材に新開発の特殊高分子化合物を導入し、より軽量化を図っています。さらに、独自の振動解消テクノロジーを投入しており、コーンの半頂角の変化(コーンの浅さ/深さ)によって高域共振のピークを分散・解消するのに着目し、25゜/55゜の2つの角度を持った構造を採用しています。
エッジにはウーファー同様にエンジニアリング・エラストマーを採用しています。

高域にはプラズマ・カーボナイトチタンを用いた2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このプラズマ・カーボナイトチタンは、チタンの基材部にプラズマ法による表面硬化処理を行ったもので、高硬度のセラミック化チタンとカーボナイト層を形成させ、純チタンの5.6倍という硬度を得ています。このプラズマ製法は一般的なチタンの表面にコーティングする加工方法と異なり、基材そのものを硬化させることで硬化層と純チタン部の境界(界面)が存在しないため、耐久性・信頼性が高められています。
さらに、振動板の無共振化を図るため、振動板の外周部に補強構造を加えることで強力な共振解消効果を得ており、これによって可聴帯域外30k~50kHzにある高域共振のピークをフラット化し、可聴帯域内への悪影響を抑え、可聴帯域内のトランジェント(過渡応答)特性を改善しています。

ネットワーク回路をダイレクト化し、経時変化の要素を追放するためにレベルコントロール用のアッテネーターを搭載していません。
ネットワークパーツには飽和レベルの高い珪素鋼板入りチョークコイルを採用しており、さらに回路セパレート方式や集中一点アースなどでユニット・ネットワーク間の干渉を排除しています。

エンクロージャーには特に選別した高密度・高硬度パーティクルボードを、フロントバッフルに40mm、リアバッフルに25mm、側板/天板/底板には20mmの厚みで使用しています。また、前面バッフルとエンクロージャー後部の間に振動伝達を遮断するグループを設けています。
さらに、フロントバッフルは大きなRを持たせたラウンドバッフルとし、さらに型番エンブレムやレベルコントローラーなどの装飾的な突起を取り外してフラット化することで、音波の回折や反射を抑えています。

別売りで専用のスピーカースタンドがありました。
硬質パーティクルボード製で4脚構造となっています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:31cmコーン型
中域用:12cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 28Hz~45000Hz
クロスオーバー周波数 450Hz、3000Hz
最大入力 230W(EIAJ)
インピーダンス
出力音圧 91dB/W/m
キャビネット内容積 57L
外形寸法 幅380x高さ670x奥行363mm
(サランネット含む)
重量 34kg
別売:スピーカースタンド AS-77DX(2台1組、¥37,000)
外形寸法 幅390x高さ220x奥行き355mm
重量 7.5kg