オーディオの足跡

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D-77RXの画像
 解説 

3ウェイ本来の力強いスケール感と、やさしく語りかけてくる音楽表現力の深さを同時に再現したい「パワフルかつ情緒的なボーカルを」という開発コンセプトのもとに生み出されたスピーカーシステム。

音楽の重要な帯域でクロスオーバーによる位相まわりが起こらないようウーファーとスコーカーともカットオフ周波数2300Hzまでカバーさせ、ボーカルの基音やホルマント周波数クロスオーバーを追放しています。

低域には30cmのバイオクロスコーンを使用したユニットを採用しています。
さらに直接音楽信号をユニットに送り込むダイレクトワイヤリング方式を採用しています。

中域には120Hz~2000Hzの4オクターブをカバーするために、実績のある16cm口径のユニットを搭載しています。
低域とのマッチングをはかるために軽量バイオクロスコーンの振動板を採用しています。このバイオクロスコーンは、北極圏に近い高緯度の地域で産出された木材パルプに、天然セルロースの中でも最も結晶化度の高いホヤのセルロースを製造して混抄することにより、軽量、高剛性、高内部ロス、高気密性といった振動板にとっての条件をクリアしています。
さらにMDCTの考え方を押し進めたショートボイスコイルの採用は、磁気回路を大型化することにより、ボイスコイルが常に均一な磁束密度の中で振幅されるように設計されたもので、一般的なロングボイスコイルに比べ、歪が少なく、一定の電磁制動がかかった状態で差動するため、歪が少なく分解能の高い音を実現しています。

高域には、2.5cmのドーム型ユニットが採用されています。
ダイヤフラムは振動板とボイスコイルボビンが一体構造のアルミマグネシウム合金を採用し、従来のトゥイーターの約25%の軽量化に成功しています。
さらに、MDCTの技術でもある銅ショートリングの採用で、、交流磁束により発生する音質に有害な高周波数でのインピーダンス上昇を抑え、デジタルソースのハイサンプリング化に対応し、40kHzまで再生可能となっています。

ネットワークは、各ユニットの帯域別にパーツを分割して取り付け相互誘導を排除し、さらに、複雑なネットワーク回路の使用による位相歪の発生を避けるため、ウーファーのダイレクト・ワイヤリングをはじめ、シンプル回路構成に成功しています。

エンクロージャーには高密度パーチクルボードを採用し、響棒や補強材などにより構造上の強度を高め不要な振動を抑えています。
さらに、前面バッフルには高度が高く、響きの良い針葉樹系ミディアム・デンシティ・ファイバーボードを使用しています。
また、吸音材の使用を最小にして、音色を左右する必要な周波数領域に影響を与えないように配慮してあります。

ターミナル部にはバナナプラグ対応金メッキ真鍮削り出しターミナルが採用されています。
取り付け方法も、強度が高く振動の影響を受けにくい箇所を探し裏板に直接とりつけています。

別売りで専用のスピーカースタンドがあります。
このスタンドでは、総合的な音質を磨くために、硬度が高く、響きのよい針葉樹系MDFを使用しています。
また、スピーカー底面の振動より生じる定在波を逃がす構造に仕上がっています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・
ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ)
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:16cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 25Hz~40000Hz
最大入力 150W(EIAJ)
インピーダンス
出力音圧レベル 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 2300Hz
外形寸法 幅370x高さ680x奥行368mm
(サランネット含む)
重量 28kg
別売 スピーカースタンド AS-77RX(2台1組、¥36,000)