ONKYO TA-3X
¥49,800(1981年頃)
解説
プレイ・エアチェックの機能を充実させたステレオカセットデッキ。
メカニズム操作のタイミングを素早く正確に集中コントロールするマイクロコンピューターを搭載しています。
さらに、駆動メカニズムにはキャプスタンドライブ専用モーターとして、電子回路が回転速度を自動的に制御するDCサーボモーターを搭載し、信頼性の高いシンプルな回転伝達機構と安定した正立ローディング方式によって安定した走行性能を実現しています。
また、リール駆動用とヘッドベース駆動用にそれぞれ専用のDCモーターを使用しています。
連続自動ミュージックサーチ機能AMSS(Auto Music search System)を搭載しています。
PLAY状態でAMSS FWDサーチを押すと次の曲の頭まで早送りし、曲の最初から約15秒間頭出し再生した後、再び次の曲の頭まで早送りし15秒再生、という動作を連続的に繰り返します。サーチの途中で聴きたい曲が見つかればPLAYスイッチを押すだけで、以後は通常PLAY状態に復帰します。
また、PLAY状態でAMSS REVサーチを押すと、巻戻し動作と直前の曲目の15秒頭出し再生を繰返しながら、逆走行で連続サーチします。この場合もサーチ途中でプレイ状態に復帰させることができます。
録音中のCMカットやテープ編集に便利なオートスペースレックミュートを搭載しています。
このスイッチを押すと自動的に約5秒間無録音部分を作り、REC-PAUSEで録音待機します。
ヘッドには硬質ガードハードパーマロイヘッドを搭載しています。
形状はハイパボリック型にして、ヘッドタッチを良くする事でコンターエフェクトを低減し、周波数特性を改善しています。
また、パーマロイの表面にモース硬度8.5の硬質層を特殊析出させてコアをガードさせており、耐摩耗性を向上させています。さらにコアの無い部分もコアと同硬度のメタルでガードし、コア部の摩耗を防止しています。
ドルビーシステムを内蔵しています。
LEDデジタルピークレベルメーターを搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しています。
テープが終わると自動的に停止するフルオートストップを搭載しています。
機種の定格
型式 | 4トラック2chステレオカセットデッキ |
ヘッド | 録再:硬質ガード付ハードパーマロイヘッド 消去:ダブルギャップフェライト |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーター リール用、コントロール用:DCモーターx2 |
テープ速度 | 4.8cm/s |
ワウフラッター | 0.04%(WRMS) |
周波数特性 | Metal:20Hz~17kHz(30Hz~16kHz ±3dB) High:20Hz~16kHz(30Hz~15kHz ±3dB) Normal:20Hz~15kHz(30Hz~14kHz ±3dB) |
SN比 | Dolby out:60dB Dolby In:5dB(1kHz)、10dB(5kHz)改善 |
最小入力感度/インピーダンス | MIC:0.3mV/200Ω~50kΩ Line:50mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:500mV(0VU)/55kΩ以上 Headphone:8Ω~200Ω(6mmφ標準ジャック) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅418x高さ100x奥行270mm |
重量 | 4.5kg |