オーディオの足跡

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DT-9000の画像
 解説 

リニアシングルビット方式を採用したDATデッキ。

AD/DA変換の基本を見直し、諸問題を解決するため、リニア・シングルビットAD/DAコンバーターを採用しています。
シングルビットDA変換では、振幅方向の誤差が原理的に発生せず、ビットスイッチの作動ズレに起因する歪も存在しません。さらに、時間軸での誤差はオンキョーの水晶発振回路技術によって高精度に制御されているため、グリッジの発生もありません。
また、ADコンバーターにもシングルビットタイプを採用しており、64倍のオーバーサンプリングと3次のノイズシェービング、2段のデジタルフィルター、低次ローパスフィルター(3次)で波形伝送を忠実にし、従来のADコンバーターで発生していたゼロクロス歪や微分非直線歪などの不要成分の発生を抑えています。

デジタルからアナログへ変換する過程で通るPWM(パルス幅変調)回路には、強信号による深い変調や変調周波数が高くなった時の歪発生などの問題を解消するために、PWMコンバーターを2つ配置しています。
この2つのPWM回路をコンプリメンタリー動作させ、それぞれの出力をディストーションキャンセラー回路に入力させることにより、歪成分を打ち消し、オーディオ信号だけを出力しています。

メカニズムを支えるシャーシに高精度一体型アルミダイキャストを採用しており、さらにテープ走行精度を高めるため、テープ巻取り側の傾斜ポストをこのシャーシに固定してています。
ヘッドシリンダーとキャプスタン駆動にはダイレクトドライブ方式を採用し、シリンダーモーターにはハイトルク・ねおじ有無マグネットを、キャプスタンモーターには外乱による回転変動を従来比1/2まで低減した高慣性・高FG周波数設計を施しています。

1分間に2000回転という高速回転を行うロータリーヘッド部では、シリンダーに高精度SSB(サイレント・シャフト・ベアリング)を採用するなど、高速回転に伴うメカニカルノイズの発生を大幅に抑えています。
さらに、シリンダーの加工精度も見直し、優れた静粛性を実現しています。

シリンダー回転、キャプスタン回転、ATF(オートマチック・トラック・ファインディング)制御をはじめ、種々のモードのメカニズム関連動作を大規模専用プロセッサーで統合的に制御しています。

FF/REWともに最高400倍速の可変サーチ機能を搭載しており、120分テープをわずか27秒で巻き取れるハイスピード化を実現しています。

サブコードエリアを使いID記録によるアフレコ編集が楽しめます。
IDは書き換えや消去ができ、IDを無視した再生モードも備えているため、編集内容の変更や、オリジナル状態での保存も同時に可能です。

デジタル制御によるフェードイン、フェードアウト専用ボタンを搭載しており、スムーズかつ確実なフェードが可能です。

録音著作権保護のため、一度デジタル録音したテープからは、再度デジタル信号による録音を禁止するSCMS方式が採用されています。
アナログ方式によるコピーに関してはコピーが可能となっています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 DATデッキ
テープ記録方式 回転ヘッド方式DAT
標本化周波数 録音:48kHz、44.1kHz、32kHz(デジタル入力自動切換)
再生時:48kHz、44.1kHz、32kHz(自動切換)
量子化ビット数 16ビット直線
チャンネル数 2チャンネル(ステレオ)
周波数特性(EIAJ) 2Hz~22kHz
ダイナミックレンジ(EIAJ) 90dB以上
SN比(EIAJ) 90dB以上
全高調波歪率 0.008%以下
ワウフラッター 測定限界以下
入力端子 デジタル:同軸75Ω、光(切換えスイッチ付)
アナログ:RCAピン1系統
出力端子 デジタル:同軸75Ω、光(パラレル出力)
アナログ:RCAピン1系統
ヘッド アモルファス・フェライト複合型
シリンダー直径 30mm
シリンダー回転数 2000rpm(録音・再生時)
テープ速度 8.15mm/s、12.225mm/s(自動切換)
サーチ速度 最大400倍速
早巻時間 約27秒(120分テープ)
アフレコ スタートID、スキップID、エンドマーク、プログラムナンバー
全て書き込み・書換え・消去可能
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 幅435x高さ122x奥行339mm
重量 5.7kg
付属 ワイヤレスリモコン RC-1920