ONKYO Integra D-655NII
¥130,000(1975年11月発売)
解説
より理想に近いマルチチャンネル再生を実現するため、様々な特性の調整などのシビアなコントロールを可能にしたクロスオーバーネットワーク。
電源回路を左右独立に採用したデュアルチャンネル方式を採用することにより、チャンネル間の相互干渉による音質への影響を防いでいます。
フィルター回路には、新たに設計されたダーリントン接続定電流負荷フィルターを採用しています。
また、カップリングを含む全てのフィルターコンデンサに、音質への影響が少ないエクステンデッド・フォイル構造のフィルムコンデンサを使用しています。
リードリレーを使用したトランジェントキラー回路により、スイッチON/OFF時のクリックを防止しています。
カットオフ周波数はハイカット、ローカット共に独立可変が可能です。
また、各フィルターは共に1/2オクターブ刻みで8周波数を内蔵しており、それ以外にも自由な値のエレメントを組み込める周波数予備ポジション(AUX)を2個搭載しています。
スロープ特性は12dB/oct.と6dB/octの2段に独立して切換え可能です。
減衰スロープ12dB/oct.の時、ダンピング係数を0.7~1.0まで4段階に切換え可能となっています。
これにより肩特性を変え、クロスオーバ点での微妙な調整が可能です。
レベル調整は各帯域毎に精密トリミング43接点アッテネーターにより0.5dBステップで最大-20.5dBまで変更可能です。
機種の定格
型式 | エレクトロニッククロスオーバーネットワーク | ||||||||
分割数 | 1~3チャンネル | ||||||||
回路方式 | CR Active Filter(12dB/oct) CR Passive Filter(6dB/oct) Input Buffer、Output Buffer付 |
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カットオフ周波数(Hz) |
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スロープ特性 | 6dB/oct、12dB/oct | ||||||||
ダンピング係数(12dB/oct) | 0.7、0.8、0.9、1.0 | ||||||||
レベル | 0~-20.5dB(43点) | ||||||||
定格入力 | 1V | ||||||||
挿入損失 | -0.8dB以内 | ||||||||
入力インピーダンス | 100kΩ | ||||||||
出力インピーダンス | 600Ω | ||||||||
全高調波歪率(1kHz、1V) | 0.005%以下 | ||||||||
S/N(IHF Aネットワーク入力シャント) | 125dB以上 | ||||||||
トランジェントキラー動作時間 | SW-ON時:約7秒 SW-OFF時:約0.5秒 |
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使用半導体 | トランジスタ:56個 ダイオード:47個 |
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AC出力 | Switched:2系統 Unswitched:1系統 3系統合計1100VA |
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消費電力(電気用品取締法規格) | 18W | ||||||||
外形寸法 | 幅440x高さ158x奥行360mm | ||||||||
重量 | 9.8kg | ||||||||
別売 | ウッドケース CW-6(¥3,000) |