オーディオの足跡

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Integra A-1Eの画像
 解説 

クオリティ志向の思想で開発・設計され、高品位素材や高品位パーツを導入したQUESTシリーズのプリメインアンプ。

優れた直流パフォーマンスを実現するため、初段および二段目のプリドライブ段の差動増幅部では、計測器用の高精度デュアルトランジスタを採用しています。このプリドライブ段から最終出力段までの主要部分には、誤差±0.1%の高精度抵抗を採用するなど、安定な回路構成を目指しています。
こうした回路設計と位相補償方法の再検討により、オーバーオールの負帰還量を減らす事が可能となり、さらには音質劣化の一因である出力部のフィルターコイルの廃止に成功しています。
これにより他の回路との電磁気結合の影響がなくなり、高域での出力インピーダンスの上昇を防ぐのを可能にしています。
また、出力リレーを負帰還ループ内に取り込む事により、接点部の等価的なリニアリティを向上させています。

負荷や音楽信号の変化に伴うバイアス変動による音質劣化を、出力トランジスタのリアルタイム温度補償回路の新開発により抑えています。
この方式は、2チップデュアルトランジスタを用いて片方を出力トランジスタの損失モニターとしてそれに比例した温度変化を、もう一方で検出してバイアスを制御するというものです。
この方式は、使用する制御用素子の制限から大出力アンプへの使用ができないため、定格出力を50Wとしています。ただし出力段にはPc=80Wのトランジスタをパラで使用し電流余裕度をあげることで、低負荷でのリニアリティを向上しています。

電源トランスには、新開発のトロイダル型LASERトランスを搭載しています。トロイダル型の高効率特性を生かした小型・大容量、低リーケージフラックス特性を実現してます。

シャーシは、フロントパネル部に9mm厚の非磁性体のオールアルミ押し出し成型モノコックシャーシを採用しています。最新鋭の高精度加工技術により誤差±0.5mmの高精度仕上げとなっています。
内外面に多くのリブを設けることで、シャーシ剛性の向上や不要共振の低減をはかっています。
さらにトランス、ヒートシンク、プリント基板をインシュレーターによってシャーシとアイソレートマウントし、高剛性・無共振の思想を徹底しています。

高精度・高品位パーツの導入をしており、差動増幅部にしようした計測器用高精度デュアルトランジスタや誤差±0.1%の高精度抵抗だけでなく、超低歪率ボリューム、ドイツ・レーダーシュタイン社のフィルムコン、従来比2倍の厚さの低インピーダンス・70μm銅箔プリント基板など、高音質化のための拘ったものを採用しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
定格出力 50W+50W(8Ω)
85W+85W(4Ω)
ダイナミックパワー 80W+80W(8Ω)
140W+140W(4Ω)
230W+230W(2Ω)
全高調波歪率(20Hz~20kHz、8Ω) 0.02%(定格出力時)
0.01%(10W出力時)
混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1、8Ω) 0.02%(定格出力時)
パワーバンドウィズス 10Hz~100kHz(IHF-3dB、THD 0.2%)
ダンピングファクター 400以上(8Ω、20Hz~20kHz)
スルーレート 80V/μs
周波数特性 10Hz~100kHz +0 -1.5dB
S/N比(A-Weighted、入力ショート) CD:106dB
チャンネルセパレーション 75dB(CD、1kHz-ターミネート、100Hz~10kHz)
入力感度/インピーダンス CD、Tuner、Line1、2、Tape Play:150mV/25kΩ
録音出力 Tape Rec Out:150mV
消費電力(電気用品取締法規格) 155W
外形寸法 幅435x高さ85x奥行374mm
重量 9.1kg