オーディオの足跡

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Integra 725の画像
 解説 

Integra701の開発で得た技術を投入して開発されたプリメインアンプ。

パワーアンプ部には全段直結回路を採用しています。
従来の段間及び出力段には結合コンデンサが使用されていましたが、結合コンデンサは超低域や超高域の周波数に対してはフィルターとして動作するため、周波数特性を悪化させてしまいます。また、これによって歪を改善するNFBが十分にかけられない事となり、歪も増えてしまいます。この問題を解決するためには結合コンデンサを取り去る必要があります。しかし、単純に取り除いただけでは直流がスピーカーに流れ込み、音が歪んだりスピーカーを破壊する事となってしまいます。
この問題を改善するため差動増幅回路を採用しています。差動増幅回路ではバランスのとれた増幅系を2組用いる事でスピーカーに流れ込む電流を打ち消すよう設計されています。この差動増幅回路によってコンデンサを取り除いた全段直結回路を実現しています。

パワーアンプ部の性能を活かすため、プリアンプ部の特にイコライザ部を徹底的に解析しています。
イコライザ回路は1kHzで許容入力がある場合でも、高域でその値が急激に悪くなっているアンプがあり、高域でのザラつきや硬さといった音質に結びついていました。この部分を改善するため、Integra725では10kHzの許容入力を930mVに改善しており、音質を追求しています。
また、パワーアンプ部の特性が改善された事でRIAA偏差をよりシビアに追い込む事が可能となっており、より厳密なRIAA偏差を実現しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
回路方式 全段直結回路
定格出力(THD 0.1%、1kHz) 22W+22W(8Ω)
27W+27W(4Ω)
ダイナミックパワー(IHF) 70W(8Ω)
100W(4Ω)
全高調波歪率(1kHz) 0.1%以下(定格出力時)
0.05%以下(10W出力時)
0.05%以下(0.5W出力時)
混変調歪率(SMPTE 70Hz:7kHz=4:1) 0.05%以下(10W出力時)
周波数特性 15Hz~70kHz、0 -1dB
パワーバンドウィズ(IHF) 10Hz~100kHz -3dB
ダンピングファクター 60(DC~30kHz)
SN比(IHF Aネットワーク) 100dB以上
残留雑音 0.001μW以下(IHF、入力ショート)
定格入力電圧/インピーダンス 1V/100kΩ(10Hz~50kHz)
負荷インピーダンス 4Ω~16Ω
利得 22dB
<プリアンプ部>
全高調波歪率(1kHz、1V出力時) 0.05%以下
混変調歪率(SMPTE 70Hz:7kHz=4:1) 0.05%以下(1V出力時)
周波数特性 Tuner、Aux1/2、Tape:10Hz~60kHz +0 -1dB(1V出力時)
RIAA偏差(30Hz~15kHz) ±0.5dB以内
イコライザ許容入力 200mV(1kHz)
930mV(10kHz)
SN比(IHF-A) Phono1、2:75dB以上
AUX、Tuner:90dB以上
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono1:2.4mV/50kΩ、100kΩ切換
Phono2:2.4mV/50kΩ
AUX:100mV/100kΩ
Tuner、Tape moni:100mV/100kΩ
出力レベル/インピーダンス Pre out1/2:1V(定格)4V(最大)/2.5kΩ(100kΩ負荷時)
Rec out:100mV(定格出力、開放端子電圧)
トーンコントロール Bass:±10dB(100Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
フィルター High:8kHz、6dB/oct
Low:70Hz、6dB/oct
ミューティング -20dB
ラウドネス(Volume-30dB) +6dB(100Hz)
トランジェントキラー動作時間 SW on:4sec.
SW off:0.5sec.
<総合>
使用半導体 トランジスタ:29個
ダイオード:18個
サーミスタ:2個
電源コンセント switched:1系統
unswitched:1系統
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 30W(電気用品取締法)
外形寸法 幅313x高さ136x奥行366mm
重量 8kg