ONKYO A-913
¥48,000(1992年頃)
解説
過剰なハイパワーや数字だけに頼ることなく、音楽をいかに表現するかをコンセプトに、海外で発売したモデルをリファインして開発されたプリメインアンプ。
パワーアンプ部は音質設計の自由度を確保するため、ディスクリートで回路を構成しています。
パワー部入力には帰還型定電流差動増幅段を採用した安定した動作を行わせ、出力段にはバイアスを変動させずに回路動作のリニアリティを向上させてクロスオーバー歪を抑えるリニアスイッチング回路を採用しています。
電源部は大型トランスと電解コンデンサー(10,000μFx2)を使ってオーソドックスに構成し、ダイオードには大電流タイプ4個をワンパッケージにしたブリッジタイプを採用しています。
シンプル&ストレートを徹底させ、各ブロックは入力ピンジャックからの信号経路が最短になるように配置されています。
また、CDを初め全てのソースが専用ボリュームのみを経由してダイレクトにパワーアンプに入力される全ソースダイレクトスイッチを搭載しています。
インシュレーターには特殊構造のピンポイント受けにすることで、中低域の厚みなどを改善した振動防止構造の物を採用しています。
リモコンが付属しており、ペアとなるチューナーT-403の操作も可能です。
また、デジタル系ノイズの混入を防ぐため、マイコン専用給電を採用し、さらにリモコン用マイコンブロックをフロントアングルとフロントパネルの間に配して、磁気シールドを行っています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力 (20Hz~20kHz、CD→SP out、両ch駆動) |
75W+75W(6Ω) 60W+60W(8Ω) |
ダイナミックパワー | 2Ω:135W+135W 4Ω:110W+110W 6Ω:95W+95W |
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.08%(CD→SP Out、定格出力時、8Ω) 0.003%(Phono MM→Rec Out、3V出力時) 0.015%(Phono MC→Rec Out、3V出力時) |
混変調歪率(20Hz~20kHz) | 0.06%(CD→SP Out、定格出力時) |
パワーバンドウィズス | 5Hz~100kHz(IHF-3dB、THD 0.2%、8Ω) |
ダンピングファクター | 40(1kHz、8Ω) |
周波数特性 | Phono→Rec Out(RIAA偏差):20Hz~20kHz ±0.5dB CD→SP Out:2Hz~80kHz +0 -3dB |
Phono最大許容入力 (1kHz/10kHz、0.005%) |
MM:150mV/710mV MC:20mV/110mV(0.08%) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:350μV/330Ω CD、Tape Play、他:150mV/50kΩ |
定格出力電圧/インピーダンス | Tape Rec、他:150mV/3kΩ |
SN比(IHF-Aフィルター入力ショート) | Phono MM:83dB Phono MC:65dB CD、他:97dB |
トーンコントロール最大変化量 | Bass:±10dB(20Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
ミューティング | -20dB |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
ACアウトレット | Switched:2系統、100W Unswitched:1系統、合計100W |
消費電力(電気用品取締法規格) | 115W |
外形寸法 | 幅455x高さ120x奥行330mm |
重量 | 6.7kg |
付属 | リモコン |