NIKKO TRM-50
¥37,600(1969年9月発売)
解説
世界で初めてパワートランジスタ以外をオールIC化したプリアンプ/アンプリファイアー。
出力回路にはNIKKOが開発した低歪率エピタキシャルプレーナ型シリコン・パワートランジスタを採用しています。
また、メインアンプのドライバー用IC(シックフィルム集積回路)は、13点の抵抗器とコンデンサと4つのトランジスタを組み込んだもので、優れた特性と高い信頼性を獲得しています。
プリアンプ部のイコライザ段には、特にイコライザアンプ用として開発されたNIKKOオーディオ・リニアICを採用しており、高い特性を獲得するとともに、-20℃~+85℃において変化率は±0.2%に抑えられています。
トーンコントロール部には2本のNIKKOオーディオ・リニアICを採用しており、優れた特性を確保しています。
電源電圧、温度補償はコンペンセーテッド・バリスタを使用しています。
保護回路にはオーディオ用サーキットブレーカーを採用しています。
このNW型サーキットプロテクタはUL規格(USA)、CSA規格(CANADA)で承認されており、高い信頼性を獲得しています。
FM/AMチューナーFAM-14と同一サイズで統一したデザインとなっています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
ミュージックパワー | 52W(4Ω) 51W(8Ω) |
実効出力 | 片チャンネル動作:18.5W/18.5W(8Ω) 両チャンネル動作:17W+17W(8Ω) |
周波数特性(IHF) | Main入力:10Hz~70kHz ±1.0dB Aux入力:20Hz~30kHz ±1.0dB |
パワーレスポンス(IHF) | 20Hz~30kHz |
歪率 | 0.6%以下(実効出力時) |
チャンネルセパレーション | 50dB以上 |
入力感度/インピーダンス | Phono MAG:2.4mV/100kΩ Phono CER:80mV/100kΩ Tuner、Aux、Tape:300mV/100kΩ Tape(DIN):300mV/100kΩ |
録音出力 | DIN:300mV |
S/N比 | Phono MAG:-65dB Tuner、Aux、Tape:-75dB |
トーンコントロール | Bass:±12dB(70Hz) Treble:±12dB(10kHz) |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
ハイフィルタ(スクラッチ) | 10kHz、-10dB |
ローフィルタ(ランブル) | 25Hz、-10dB |
使用半導体 | IC:6個 トランジスタ:4個 ダイオード:2個 バリスタ:4個 |
電源 | AC100V/117V、50/60Hz |
外形寸法 | 幅330x高さ105x奥行260mm |
重量 | 5.2kg |