オーディオの足跡

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AVD-700の画像
 解説 

16ビットデジタルディレイを搭載したAVサラウンドデコーダ。

NECが独自で開発した2ch独立16ビットデジタルディレイを搭載しており、アナログ信号を1度AD変換し、デジタル化してコントロールすることにより、特性を大幅に改善しています。
この回路は、16ビット直線逐次比較型A/Dコンバーター、64kbitS-RAM、新開発アドレスコントロール用ICで構成されており、AVD-700では2系統搭載しています。これにより左右独立で1~92msecの範囲で、1msecごとの遅延時間の調整を可能にしています。

ドルビーサラウンドに対応しています。AVD-700では、部屋の大きさやリスニングポイントに応じてディレイタイムを調整できます。

デジタルエコーによるホールサラウンド機能を搭載しています。
AVD-700では、コンサートホールの自然な臨場感を得るため、タイムディレイエコーを用いる方法を採用しており、メインスピーカーは通常のステレオ再生で、後方または前方サラウンドスピーカーからは、コンサートホールを想定した反射音であるL+Rの複合信号にエコーをかけたものを再生しています。
反響遅延時間は、デジタルディレイによってそれぞれ独立して1msecステップで調整でき、エコー量(反響量)はエコーコントロールで調整できます。

マトリックスサラウンド機能を搭載しており、左右の信号を少し混ぜ合わせた2ch信号をフロントから、リアからは反対chの逆相成分を加えた信号を出力することで、サラウンド感を得ています。

クリエイションサラウンド機能を搭載しており、自分の好みの信号処理を加えて再生することが可能です。
この機能では、メインスピーカーL/Rに正相または逆相の他のchの信号をミックスすることや、サラウンドスピーカーL/Rに正相または逆相の他のch信号をミックスできます。さらに、デジタルディレイやデジタルディレイエコーをかけることも可能です。

L/R各chに反対chの信号を少し混ぜ合わせることで音場を変化させることが出来るミックスレベルコントロール機能を搭載しています。

ソース入力や各サラウンドの切替、ディレイタイム選択、エコーのon/off、ボリュームの調整が可能なワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンではメモリー機能として、サラウンドポジション、ディレイタイム、ボリューム、インバートSWなどのポジションを3種類まで記憶させることが可能です。

機種の定格
型式 AVサラウンドデコーダ
サラウンド形式 ドルビーサラウンド
ホールサラウンド
マトリックスサラウンド
クリエイションサラウンド
<遅延回路>
方式 16ビット直線量子化AD/DAx2ch
2ch独立可変(範囲1~92ms、1ms step)
※ドルビーサラウンド使用時:15ms~30ms
サンプリング周波数 44.1kHz
周波数特性 10Hz~20kHz ±0.5dB以内
遅延時間 1ms~92ms(1msステップ可変)
<デジタル系>
SN比 90dB
ダイナミックレンジ 90dB
全高調波歪率 0.02%
<アナログ系>
SN比 100dB
全高調波歪率 0.005%
Video入力端子 1Vp-p/75Ω、5系統
Video出力端子 1Vp-p/75Ω、4系統
Audio入力端子 150mV/47kΩ、10系統x2ch
Audio出力端子 out1、2:1V/1kΩ、2ch
selector out:150mV/1kΩ、1系統x2ch
Center ch出力端子 1V/150Ω、2系統
<その他>
消費電力 33W
外形寸法 幅430x高さ80x奥行き340mm
幅430x高さ90x奥行き361mm(最大)
重量 7.3kg
付属 ワイヤレスリモコン AR-700