オーディオの足跡

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AVD-1000PROの画像
 解説 

デコーダ部をアナログ方式とすることで高音質を追求したしたドルビー・プロロジック・デコーダ。

VCAにプロ用デコーダと同一ICであるTDA1074Aを採用するとともに、同じくプロ用に採用されているVCAオフセットトリマー(プロ用デコーダ回路)を採用し、VCAのばらつきによるセパレーション悪化を排除しています。
さらにVCAコントロールは、フィルターや時定数回路などにF(許容差1%)、G(許容差2%)ランク部品を採用し、回路部品のばらつきによるエラー電圧を最小としています。

信号の切換には、低い接点抵抗値と長期間の信頼性を保証する密閉型ツインクロスバー接点リレー(接点は銀台に金メッキ)を採用しています。

音質劣化を極小にするため、マスターボリュームをはじめとして9個のモーターボリュームを内蔵しています。
信号系路上では、半導体によるスイッチング等は一切行なわず、信号レベルの可変は全てモーターボリュームとなっています。また、これらのうち8個はマイクロコンピュータによってコントロールを行い、回転速度の個体差は、マイクロコンピュータの予備学習機能によって吸収し、各速度一定で制御をしています。

振動の大きな発生源となる電源トランスをセンターに配置し、最低の重量バランスを確保した上、2mm厚の底板と重量級の脚(380g 65φ 4点または4面接地可能)によって本体をしっかりと支えています。
また、電源トランスをアナログ回路用とデジタル回路用を別々とし、構造的にも電気的にも別筐体としています。

入力信号のLch/Rchの互いの位相を一致させるため、オートアジマス回路によって位相ズレをリアルタイムに合わせることにより、正確な音の移動感や定位感を実現しています。
(引き込み範囲またはLock Range ±15゜ 1kHz)

オート・インプットバランス回路を搭載しており、入力信号のばらつきをリアルタイムで自動的に補正しています。

好みの音場が作れるユーザーズロジック機能を搭載しており、パラメーターセットとサラウンドインバートの機能が使用できます。
パラメーターセットでは、方向性強調回路の効き具合(EFFECT Fr/Re)とサラウンドチャンネル用のローパスフィルターのカットオフ周波数(SR CutOff)の組み合わせにより、お好みの音場を楽しむことができます。

無相関化を使ったDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を使用することにより、サラウンドエリアを拡大し、リアのスピーカー2本で複数使用したのと同一の効果を出すことができます。

コントローラーを含めて新開発の大型表示管を搭載しています。

HDTVの4チャンネル放送(3-1方式)に対応する外部入力端子を搭載しています。

各種テストトーン機能により、システムの最適なセッティングが可能です。
システムテストトーンでは、テスト信号がフロントLチャンネル→センターチャンネル→フロントRチャンネル→センターチャンネル→フロントLチャンネルと連続定にテストトーンの音像が移動します。
パルステストトーンでは、センターとサラウンドチャンネルから同時にパルスが出力されます。この場合、リスナーはハース効果により先に音の到達するチャンネルから音像の方向が感じ取れ、ディレイタイムの設定に有効です。

パラメトリックイコライザーを搭載しており、センタースピーカーがフロントスピーカーと異なる場合に、センターチャンネルの音質を調整できます。

OFC極太電源コードや金メッキ端子を採用しています。

2種類のリモートコントロールユニット(セッティングリモコン/ステアリングリモコン)が付属しています。
通常の操作はステアリングリモコンだけで操作ができます。

機種の定格
型式 AVサラウンドデコーダ
<入出力部>
入力感度/インピーダンス Input、Ext.in:150mV/30kΩ
出力レベル/インピーダンス Front、Surround、Center、Mono:1V/600Ω
<デコーダ部>
アナログ系(Stereo、Input→Output、Front)
周波数特性 5Hz~100kHz -3dB
全高調波歪率 0.003%(1kHz)
SN比(JIS-A) 105dB
デジタル系(User's Logic、Input→Output、Surround)
周波数特性 5Hz~20kHz -3dB
全高調波歪率 0.03%(1kHz)
SN比(CCIR-ARM) 76dB(0dB=1V、headroom≧15dB)
<その他>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 55W
外形寸法 幅430x高さ140x奥行き407mm
重量 14.4kg