NEC A-7
¥79,800(1983年頃)
解説
A-11の回路技術を継承して開発されたリザーブII電源搭載プリメインアンプ。
シンプルな構成を採用しており、アクセサリーは必要な機能のみを搭載しています。
最終パワー段にはパラレルプッシュプル回路を搭載しています。
電源部にはステージ独立4電源部とリザーブII電源を採用しています。
これは、リザーブ電源をさらに発展させたもので、電源出力の位相を90度遅らせて、リップルの谷を埋めています。これにより、コンデンサインプット型電源でコンデンサ放電時に大出力を得ようとした時に起る、電源電圧の低下を防いでいます。
MCカートリッジに対応するため、ハイゲインイコライザアンプを搭載しています。
ローノイズ・ハイゲインFETを使用した回路構成となっており、2ポジションで使い分けができるゲイン切替えスイッチによってMMカートリッジにも対応を図ってます。
機種の定格
型式 | ハイクオリティインテグレーテッドアンプ |
<パワーアンプ部> | |
回路方式 | 全段ダイレクトDCサーボ回路 |
実効出力(両ch駆動、 正弦波連続出力、20Hz~20kHz) |
100W+100W(4Ω) 50W+50W(8Ω) |
全高調波歪率(実効出力時) | 0.006%以下 |
混変調歪率(実効出力時) | 0.006%以下 |
周波数特性 | 5Hz~300kHz |
<プリアンプ部> | |
回路方式 | High Gm FETダイレクト入力EQ回路 |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:250μV/100Ω CD、Tuner、AUX、Tape1、2:150mV/47kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec出力:140mV/2.2kΩ |
SN比 | Phono MM:90dB(-142dBV) Phono MC:73dB/250μV(-145dBV) CD、Tuner、AUX、Tape1、2:110dB(-126dBV) |
RIAA偏差 | 10Hz~100kHz ±0.2dB以内 |
Phono最大許容入力 | MM:150mV |
ミューティング | -20dB |
サブソニックフィルター | 15Hz(-3dB、6dB/oct、フォノイコライザ組込み) |
入出力位相 | 同相 |
<総合> | |
電源回路方式 | シャント電源方式+リザーブ電源 |
消費電力 | 190W |
外形寸法 | 幅430x高さ150x奥行380mm |
重量 | 13kg |