MICRO BL-81
¥168,000(1982年頃)
解説
RX-5000、BL-111で定評を得たダイレクトカップリング方式のメリットを採り入れ、重量級ターンテーブルをベルトドライブ方式と組合わせる事で、プレイヤー総合性能の向上を図ったプレイヤーシステム。
ダイレクト・カップリング方式は、回転メカニズム(大型シャフトアッセンブリー)とアームマウントを金属フレームに一体化した構造となっています。これにより振動循環系の同位相化を図ると共に、振動循環系が短くなり、剛性が向上しています。
ターンテーブルとアーム支持部間の振動モードの位相ズレを皆無に近づけたことで、針先が不要な振動により揺さぶられる事がなく、より忠実なレコード再生を可能にしています。
ターンテーブルには直径306mm、重さ3.2kgの特殊アルミ製ターンテーブルを採用しており、これを支えるシャフトには16cm系の極太ステンレスシャフトを採用しています。
これにより、慣性モーメント550kg・cm2のイナーシャを生み出しています。
トーンアームには、演奏中に針圧調整が可能な独自のメカニズムを搭載したMA-505XIIをベースに、さらに改良を施したものを採用しています。改良点は、アームパイプ交換方式を採用したことで、強度的に優れたストレートパイプと、全てのカートリッジに対応できるS字型アームパイプが交換可能です。
各パイプは真鍮製で、パイプと本体の接合にはコンピューター用の超低抵抗型コネクターを用い、エネルギー変換ロスを防いでいます。
また、特にストレートパイプは高剛性の特殊アルミ材を用いたヘッドシェルとの一体構造により、一段と強度を高めており、共振を防いでいます。
シグナルケーブルには完全なセパレート方式を採用し、有害な誘導ノイズの発生を防いでおり、直径0.05mmで30芯の純銅線を採用しています。
キャビネット幅を48.4cmとコンパクトにまとめることで、市販のラックへの対応を図っています。
また、仕上げはウレタンフィニッシュとなっています。
機種の定格
型式 | カートリッジレスレコードプレイヤー | ||||||
駆動方式 | ベルトドライブ方式 | ||||||
使用モーター | FGサーボDCモーター | ||||||
定格回転数 | 33・1/3、45rpm | ||||||
ターンテーブル | アルミ製、直径306mm 重量3.2kg、慣性モーメント550kg・cm2 |
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回転ムラ | 0.025%以下(WRMS) | ||||||
SN比 | 60dB以上(JIS) | ||||||
回転数微調整範囲 | ±3% | ||||||
トーンアーム | ダイナミックバランス型パイプ交換式 | ||||||
有効長 | 237mm | ||||||
針圧可変範囲 | 0g~3g | ||||||
適合カートリッジ自重 |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||||
消費電力 | 1.5W | ||||||
外形寸法 | 幅484x高さ198x奥行384mm | ||||||
重量 | 14.7kg |