解説　

ターンテーブルを組み立てられるターンテーブルキット。

部品一つ一つの材質や精度、サーボ機構を生かすエレクトロニクスサーキットなどは厳選のうえ調整済みとなっています。

駆動モーターにはDCサーボモーターを採用しています。このモーターは消費電力3.5Wと大変小さく、低速回転なのでオーバーオールでのワウフラッターやSN比が改善されています。
また、さらなる性能向上を図るためデッドマスが取り付けられています。

ベルトには両面精密研磨のポリウレタンベルトを採用しています。

ターンテーブルを支えるシャフトは精密仕上げのステンレス材12φを使用しており、軸受けベアリングは摩耗が少なく耐久性に優れた砲金材を使用しています。

電源部には電流制限回路を採用しており、ターンテーブルを手で止めた場合でも負荷によるモーター自体の温度上昇を抑えています。

回転数の切換えは電子式回転数切換え機構を採用しています。
また、33・1/3、45回転のそれぞれに独立した速度調整コントロール機構を搭載しており、規定速度に対して±6%の微調整が可能です。

ストロボ用ネオン管を採用しています。

水準器を装備しており、ターンテーブルを水平に設置する際に確認ができます。

スペアカートリッジをシェルにつけて収納できるプラグインタイプのスペアカートリッジスタンドが付属しています。

45回転用アダプターやキャビネット取り付け用テンプレートが付属しています。

別売オプションとしてMK-5専用のキャビネットMKB-5もキット販売されていました。
このキャビネットはドライバーで組み立てることができる構造となっており、18mm合板を使用しています。

機種の定格

型式	ターンテーブルキット
駆動方式	ベルトドライブ
駆動モーター	DCサーボモーター
回転数	33・1/3、45rpm
ターンテーブル	31cmアルミダイキャスト製、1.5kg
回転ムラ	0.04%以下
SN比	55dB以上
回転数微調整範囲	±6%
消費電力	7W(100V)
外形寸法	幅340x高さ70x奥行340mm
重量	5.5kg
別売:専用キャビネットキット MKB-5(￥9,500、1975年頃)
板厚	18mm
アームボード部板厚	20mm
外形寸法	幅495x高さ147x奥行380mm
重量	4.0kg