MICRO EQ-M1
¥50,000(1980年代後半頃?)
解説
AP-M1組み込み用として新たに開発されたフォノイコライザーシステム。
EQ-M1はフォノイコライザーアンプEQ-M1とパワーサプライユニットDC-M1/PS-M1で構成されています。AP-M1組み込み用として設計されていますが、他のプレイヤーと接続して使用することもできます。
EQ-M1はRIAAイコライザーとして必要最小限の機能にしぼり、シンプルな回路構成を実現しています。
さらに電源回路を内蔵せず、外部パワーサプライユニットによって直流のみを供給する方式を採用することでSN比の大幅な向上に貢献しています。
出力部には600Ωバランス型キャノン出力を搭載しています。
さらに、出力段にはマイクロのCDプレイヤーCD-M2のバランス出力回路に用いて定評を得ている特別設計の高音質ライントランスを搭載しています。
ローノイズICをはじめ、抵抗素子にもオーディオ用として特に開発されたものを使用するなど、厳選したものを採用することで高音質化を図っています。
さらに入力端子ピンコネクターは、無酸素銅の無垢板を加工して金メッキを施して用いたもので、絶縁材にはテフロンを使用するなどの高信頼設計を追求したものを採用しています。
外装ケースには十分な板厚を持つ高剛性銅メッキケースを使用しています。
付属の出力コードには入力端子がRCAピンジャックの一般的なアンプへの接続を考慮してプラグ仕様をキャノンプラグ-RCAピンプラグとしたコードを採用しています。
パワーサプライユニットにはDC-M1とPS-M1の2種類が設けられていました。
DC-M1は乾式密閉構造の充電式バッテリーを用いたDC±12Vパワーサプライユニットで、電源ラインからのノイズ混入が根本的に無いバッテリー電源による理想的な電源供給が可能です。
PS-M1はAC100VをDC±12Vに整流して電源供給するパワーサプライユニットでDC-M1のリチャージャーとしても使用できます。
機種の定格
型式 | フォノイコライザーアンプ |
入力インピーダンス | 47kΩ |
出力インピーダンス | 600Ω平衡 |
最大出力 | 5V(600Ω) |
RIAAカーブ偏差 | ±0.3dB以内(10Hz~20kHz) |
利得 | 38dB(1kHz) |
歪率 | 0.01%以下(1V、1kHz) |
電源 | ±12V、30mA |
外形寸法 | 幅100x高さ41.5x奥行180mm |
重量 | 950g |
付属 | 出力コード(キャノン-RCA)1セット 電源コード アースコード2本 六角レンチ ゴム足 |
別売:パワーサプライユニット DC-M1(¥50,000) | |
外形寸法 | 幅80x高さ75x奥行225mm |
重量 | 3.2kg |
付属 | チャージ用コードx1 |
別売:ACパワーサプライユニット PS-M1(¥30,000) | |
外形寸法 | 幅115x高さ90x奥行190mm |
重量 | 1.6kg |
付属 | 電源コード1本 |