オーディオの足跡

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CL-M2DCの画像
 解説 

制振思想の徹底と、厳選された高級パーツで構成されたシンプルな回路によって高音質を追求したコントロールアンプ。

ロジック回路から発生するパルス信号による不要輻射を抑えるため、信号部(増幅部)の電源とロジック/リレー回路の電源を完全分離した構造となっており、信号部は独立DC電源バッテリーにより、ロジック/リレー回路はACを整流して得られたDC電源によってドライブしています。これによりアナログ系とデジタル系の電源回路を切り離し、信号部へのパルス干渉を防いでいます。

CL-M2DCでは、電源トランスから発生する電磁誘導の悪影響を防ぐため、独立DCバッテリー電源方式を採用しています。
電源ユニットであるDC-M2には充電制御モジュールを搭載しています。また、バッテリーには内部抵抗の非常に小さい大容量(CL-M2DCの負荷電流0.2Aに対して8A)のシール鉛蓄電池を採用しており、リップルや電圧変動の無いクリーンなエネルギーを得るとともに、8年~10年(フロート使用)のロングライフ設計を実現してます。
音楽を再生中は充電が自動的に停止し、電磁的な悪影響がキャンセルされる仕様となっていました。
このDC-M2はCL-M2DCとは別売で販売されました。

機械的な振動を低減するためシャーシには独自の制振構造を採用しています。
CL-M2DCでは新合金コスマールに銅メッキを施した制振材を採用しています。特に底面部は、5mm厚のコスマール材2枚、1mmフェライト制振シート1枚、1mm鉛板1枚、1.6mm鉄板を使用した5層構造としています。
また、プロセス基板を基板ベースに固定し、さらにシャーシ底面にマウントするという固定方法を採用しており、徹底して高剛性・無共振化を図っています。

回路内の抵抗には、放送局・スタジオなどのプロフェッショナルな機器に採用されているRM型固定抵抗を採用しています。また、全ての信号回路とアンプ基板へのDC電源の配線材には、極めて優れた伝送特性を持つPCOCCを採用しています。

アッテネーターには低雑音・高信頼性の40ステップ・ディテントアッテネーターを採用しています。
このアッテネーターの音量表示は絶対値(dB)で行っており、目盛を中央の0dBに合わせた場合、入力信号と同じ出力電圧が得られます。

バランス型出力回路には大型のライン(出力)トランスを採用しています。
このトランスは、バイファイラー巻・5重サンドイッチ巻に加え4重のスタティック・シールドが施されています。さらに、1次・2次巻線に加えてNFB用の3次巻線を採用しており、低域から高域までよりフラットな周波数特性を獲得しています。

機種の定格
型式 ラインプロセッサー
入力端子 アンバランス:2V、4系統
バランス:600Ω、0dB、2系統
出力 アンバランス:入力+10dBmax
600Ωバランス:入力+10dBmax
周波数特性 5Hz~50kHz +0 -0.5dB
全高調波歪率 0.005%以下
SN比 95dB以上
ファンクション 位相選択:0゜、180゜
モード:ST、L+R
ミューティング:ON/OFF
電源 ±12Vバッテリー
消費電力 10W
外形寸法 幅450x高さ100x奥行330mm
重量 20kg
別売 専用DCパワーサプライユニット DC-M2(¥100,000)