McIntosh MC300
価格不明(1995年頃)
解説
独自の出力トランスによって2/4/8Ωの負荷に対し300W+300Wのコンティニュアスパワーを保ち、ピークで85Aを超える大電流を供給することができるステレオパワーアンプ。
全段コンプリメンタリーのバランスサーキットによってコモンモードノイズや歪率をほとんど測定不可能な水準まで低減しています。
歪が規定量を超えると自動的にゲインを落とすパワーガード・システムをはじめとして、電源投入時のターンオンディレイや自動復帰型のサーマルカットオフ、出力電流を常時監視するセントリーモニターなどのマルチプロテクションを搭載しています。
極太スピーカーケーブルにも対応できる金メッキ出力ターミナルを採用しています。
左右独立、連続可変の入力レベル・コントロールボリュームをリアパネルに搭載しています。
また、マッキントッシュのコントロールセンターとベストマッチする2.5Vにクリックポジションが設けられています。
バランス入力とアンバランス入力の両方に対応しています。
バランス動作、ブリッジ動作によるハイパワーモノラルパワーアンプとしての使用が可能です。
ブルーアイズパワーメーターを搭載しています。このメーターでは出力電圧と電流値の積である実際の出力電力を演算表示します。さらに業務用VUメーターに比べて約10倍の高速応答性をもち、アンプの動作パワーを正確に把握できます。
また、フロントパネルのスイッチ切換えによりピークホールド表示が可能です。
他のマッキントッシュコンポーネントとの電源連動制御を可能にするパワーコントロール・イン/アウト端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | パワーアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、連続サイン波) | stereo:300W+300W(2Ω、4Ω、8Ω) monoブリッジ:600W(4Ω、8Ω、16Ω) monoパラレル:600W(1Ω、2Ω、4Ω) |
出力負荷インピーダンス | stereo:2Ω、4Ω、8Ω monoブリッジ:4Ω、8Ω、16Ω monoパラレル:1Ω、2Ω、4Ω |
定格出力帯域幅 | 20Hz~20kHz |
全高調波歪率(両ch動作時、20Hz~20kHz) | 最大0.005%(250mW~300W) |
混変調歪率(両ch動作時、20Hz~20kHz) | 最大0.005%(250mW~300W) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.25dB 10Hz~100kHz +0 -3dB |
SN比(A-規準) | 105dB(定格出力以下にて) |
ダンピングファクター | 40以上 |
入力インピーダンス | 20kΩ |
入力感度 | 1.4V(フル)~2.5V(クリックポジション)~0 |
パワーガード | ノンクリッピング、THD<2%(1kHz、≧14dB) |
電源 | 100V、50Hz/60Hz、0.6~12A(UL/CSA規格) |
外形寸法(ノブ、端子含む) | 幅445x高さ179x奥行480mm 高さ187mm(足含む) |
重量 | 35.8kg |