McIntosh C40
¥520,000(1993年3月発売)
¥580,000(年代不明)
解説
Phonoを含む8系統のアンバランス入力とプロセッサーループ、3系統のメイン出力、さらにバランス入出力端子を搭載した、オーディオコントロールセンター。
信号スイッチは、全てデジタルロジックコントロールによるリードリレー方式を採用しています。
ガラスチューブ内に密封されたこれらのリレーは、歪も少なく、大気から絶縁されているため長期の信頼性も優れています。
5バンドイコライザーは、30Hz、150Hz、500Hz、1.5kHz、10kHzを中心として、±12dBにおよぶブースト、カットが自由に行えます。
また、センタークリック位置ではイコライザー回路全体がバイパスされ、正確なフラット特性が得られるようになっています。
コンパンダーシステムには伸張モードと圧縮モードがあり、ソースのダイナミックレンジを任意で補正できます。
また、マスターボリュームと無関係で調整できるアクティブラウドネスコントロールを搭載しています。
アナログディスク用のイコライザーは、100mW以上のミニパワーアンプに匹敵する出力性能を持つ強力なもので、そして低インピーダンス化されたRIAA素子には1%級の精密抵抗を使用し、等化偏差やひずみ、ノイズを少なく抑えています。
パワーガード付きのモニターパワーアンプを内臓しています。
リスニング系、REC系の切り換えモニターが可能なだけでなく、外部入力端子も備えているため、サラウンドアンプ等にも活用することが出来ます。
パワーガードは、入力と出力の波形をつねに比較し、違い(ひずみ)を検出した場合自動的に入力レベルを下げるマッキントッシュ独自のプロテクションサーキットです。
別売りのSCR-3リレーユニットにより、2台のスピーカー切換えやパワーアンプの電源制御をフロントパネルのスイッチで行えます。
モノラルやバイリンガルソースにも対応できる7ポジションのフル・モードセレクター。
外部イコライザー、サラウンドプロセッサー等の信号ON/OFFがフロントパネルで可能なプロセッサースイッチを装備しています。
フロントパネルは、ゴールド/ティールブルーの照明付きのガラス。
機種の定格
型式 | オーディオコントロールセンター |
<プリアンプ部> | |
周波数特性 | 20Hz~20000Hz、+0 -0.5dB |
定格出力 | 2.5V(メイン、スイッチ1と2、バランス出力) |
出力インピーダンス | 600Ω(メイン、スイッチ1と2、バランス出力) |
最大出力電圧 | 8V(メイン、スイッチ1と2、バランス出力、20Hz~20000Hz) |
全高調波歪率 | 最大0.002%(定格出力時、20Hz~20000Hz) |
入力感度 | Phono:2.5mV(2.5V定格出力時)(0.5mV IHF) ハイレベル:250mV(2.5V定格出力時)(50mV IHF) |
SN比(A-ネットワーク) | Phono:90dB(10mV以下の入力に対し)(84dB IHF) ハイレベル:105dB(定格出力以下の時)(95dB IHF) |
最大入力信号 | Phono:90mV ハイレベル:10V |
入力インピーダンス | Phono:47kΩ、65pF ハイレベル:22kΩ |
電圧ゲイン(利得) | Phono→Tape:40dB ハイレベル→Tape:0dB Phono→Main:60dB ハイレベル→Main:20dB |
イコライザーコントロール | 可変、30Hz、150Hz、500Hz、1500Hz、10000Hz中心に、 最大12dBブースとまたはカット |
<モニターアンプ部> | |
出力 | 20W+20W (8Ω負荷に対し、チャンネル当り、最小サイン波連続平均出力。 出力RMSで夏は、8Ω負荷に対し12.6V、定格出力帯域20Hz~20000Hz) |
全高調波歪率 | 最大0.005%(250mW~定格出力までの任意のパワーにて) |
周波数特性 | 20Hz~20000Hz、+0 -0.5dB |
入力感度/インピーダンス | 750mV/27kΩ(定格出力時) |
SN比(A-ネットワーク) | 100dB(定格出力以下の時)(87dB IHF) |
<総合> | |
AC電源コンセント | 電源連動:4個 電源非連動:1個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 25W~58W |
外形寸法 | 幅445x高さ137x奥行432mm(端子含む) パネル操作部クリアランス38mm |
重量 | 12kg |