MARK LEVINSON No35L
¥1,250,000(1995年頃)
解説
リファレンスであるNo30Lの設計思想を最大限継承して開発されたデジタルプロセッサー。
デジタル部は、入力レシーバー部やデジタルフィルター部等を1枚の基板上に集中配置し、各ステージ間のシグナルパスの最短化を図ることでデジタル領域での音楽信号のハイスピード伝送を追求しています。
デジタル部の左右にはプラスマイナスのデジタル信号を別々に処理する差動動作方式のリアル20ビット・デュアルリファレンスD/Aコンバーター回路を搭載しています。
電源部はデジタル処理系とアナログ処理系をトランスの段階から分離した独立構成を採用しています。
トロイダルトランスやコンデンサなどのパーツには最高品質のものを投入しており、新開発の安定化回路と相まってノイズやリップルを排除しています。
また、電源部は鋼板シャーシでシールドされており、他の回路へのノイズの飛び込みを防止しています。
入力端子はAES/EBU規格のバランス型を2系統、SPDIF規格のアンバランス型を2系統、TOSLINK対応EIAJ規格を2系統備えており、さらにST規格オプティカル型を1系統装備しています。
デジタル出力はバランス型とオプティカル型を各1系統装備しています。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
デジタル入力 | XLRバランス:2系統 RCA同軸:2系統 STオプティカル:1系統 EIAJオプティカル:2系統 |
アナログ出力 | XLRバランス:1系統 RCAアンバランス:1系統 |
デジタル出力 | XLRバランス:1系統(モニター/REC) EIAJオプティカル:1系統(REC) |
D/Aコンバーター | 精密デュアル20ビットD/Aコンバーターx2 |
フィルター | 8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター ベッセル同調リニアフェイズ・アナログフィルター |
周波数特性 | 10Hz~20kHz +0dB -0.2dB |
全高調波歪率 | 0.003%以下(1kHz、0dB、A補正) |
ダイナミックレンジ | 98dB以上 |
SN比 | 105dB |
チャンネルセパレーション | 110dB以上 |
IM歪(SMPTE、IMD) | 0.005%以下 |
ローレベルリニアリティ | -70dB以下まで測定限界以下 -90dB以下まで約+1.7dB(ディザーなし、0dB、1kHz) |
出力インピーダンス | 6Ω以下 |
外形寸法 | 幅492x高さ136x奥行397mm |
重量 | 15.8kg |