オーディオの足跡

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No383Lの画像
 解説 

マークレビンソン初のインテグレーテッドアンプ。

フルバランス・オペレーション方式を採用しており、プリアンプ部の入力段からパワーアンプ部の電圧増幅段までバランス領域のまま信号処理を行っています。
さらに、電源部を含む全ての回路を完全モノラル化して左右対称にレイアウトしたデュアルモノラル構成を採用しています。

プリアンプ部のボリューム機構には、DACチップ内の高精度レジスタ群を用いる事で0.1dBステップの細かな音量調整と誤差0.01dB以下の高いマッチング精度を実現しています。また、バランスや入力レベル調整、ミューティングなども同一ボリューム素子内で処理する事で信号経路の短縮・単純化による音質向上も実現しています。
機能や操作性においてもリファレンスコントロールアンプであるNo32Lの技術が投入されています。

入力端子はXLRバランス2系統とRCAアンバランス3系統を装備しています。
また、独立した出力バッファーを持つRECアウト端子を装備しています。

パワーアンプ部にはNo330Lシリーズの技術を継承しており、独自の回路構成や厳選された高信頼パワーデバイスを採用する事でセパレートアンプ並の高品位パワーアンプ部としています。
また、独自のアダプティブ・バイアス回路によって常に最適なバイアス供給を行う事で、音楽再生時の激しい負荷変動に対してもスイッチング歪を発生しない回路を実現しています。

スピーカー端子にはマークレビンソン・パワーアンプと共通の大電流容量に対応した大型スピーカー端子を採用しています。

電源部にはパワートランスを左右チャンネル用に各1個ずつ搭載しており、各回路段毎に独立した専用安定化回路を備えたローカルレギュレーター方式を採用しています。
また、アースと大電流経路には銅バスバーを用いて低インピーダンス化を図っています。

コミュニケーションポートを搭載しており、CDプレイヤーNo39Lなどのマークレビンソンのコンポーネンツと連携させて統合コントロールが可能です。
また、他社のAV機器とのスタンバイ・リンクが可能なリモートターンオンジャックを搭載しています。

RS232Cポートを搭載しており、パソコンとの接続によって内蔵ソフトウェアのアップデートやコントロールを可能にしています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
周波数特性 20Hz~20kHz 0.1dB
パワーアンプ部出力 100W(8Ω)
200W(4Ω)
パワーアンプ部ゲイン 26.8dB
プリアンプ部ゲイン 0dB/6dB/12dB/18dB
入力端子 XLRバランス:2系統
RCAアンバランス:3系統
Recアウト端子 RCAアンバランス:1系統
入力インピーダンス 100kΩ
出力インピーダンス 0.05Ω以下
消費電力 スタンバイ時:100W
無信号時:200W
定格出力時(4Ω):1,200W
外形寸法 幅445x高さ162x奥行483mm
重量 29.5kg
付属 ワイヤレスリモコン