オーディオの足跡

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No33Lの画像
 解説 

マークレビンソンが誇る設計技術と音響理論を投入したモノラルパワーアンプ。

No33Lには100V(15A)標準仕様モデルと200V(35A)ウルトラ・ハイカレント仕様モデルの2種類のバージョンがありました。
標準仕様モデルでは家庭の一般用電源で仕様できる範囲に低インピーダンス負荷時の連続最大出力が抑えられています。また、100V標準仕様モデルから200Vウルトラ・ハイカレント仕様モデルへのバージョンアップサービスが行われていました。

パワートランジスタから発生する大量の熱を効率よく発散させるため、ヒートシンクの放熱面積を最大限に稼ぎ、スムースな熱対策が行えるようデザインされたタワー型筐体を採用しています。
ヒートシンクタワーは左右側面に4本あり、内部には各15個、合計60個のTO-3パワートランジスタが取り付けられています。この4ブロックの出力部を2組ずつペアにし、2つのプッシュプル方式の出力段を構成し、2つの出力段によるバランスドライブを実現しています。
各タワー内の15個のパワートランジスタは5個ずつ3つのグループに分けて制御されており、さらにコンピュータ解析によって決定されたトランジスタの不等間隔レイアウトなどの温度管理によって優れたマッチング精度を実現しています。

巨大な出力を支えるため、電源部には最大80Aの電流供給能力を持つ強力な電源回路を搭載しています。
電源部には2,450VAの超大容量トロイダル・トランスをプラス/マイナス用に各1基ずつ搭載し、さらに39,000μFの高品質コンデンサー12個を組み合わせて採用しています。これにより1/2ファラッドに迫るキャパシタンスで瞬間的なインピーダンス変化に対しても十分に対処できるエネルギー供給を実現しており、実に1,100ジュールを超えるエネルギー供給量となっています。

内部で60Hzの正確な正弦波を発生させて音質に最も影響を与える電圧増幅ステージに独立した極めてクリーンな電源を供給しており、AC電源の変動やノイズに影響されない信号増幅を実現しています。

DC電源の供給ラインに無酸素銅の極太バスバーを採用し、電源部のインピーダンスを低減しています。
また、出力段からスピーカーターミナルへの配線にもバスバーを採用することで、80Aもの最大出力も可能にしています。

入力端子はバランス1系統と正相/逆相各1系統のRCAアンバランス端子を装備しています。
また、出力端子は大型ネジ込み方式のものを2系統装備しています。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、THD0.3%以下) 2400W(1Ω、200V仕様)
1200W(2Ω、200V仕様)
600W(4Ω)
300W(8Ω)
周波数特性 20Hz~20kHz 0.1dB
ノイズ -80dB以下(1W基準)
入力感度 バランス/アンバランス:2.3V
※発売前のカタログ記載
 バランス:2.4V
 アンバランス:1.2V
電圧ゲイン 26.8dB
入力インピーダンス 50kΩ(バランス/アンバランス)
出力インピーダンス 0.05Ω以下
入力端子 XLRバランス:1系統
RCAバランス:2系統(正相/逆相)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 840W(アイドリング時)
210W(スタンバイ時)
外形寸法 幅356x高さ788x奥行788mm
重量 155kg(本体)
198kg(梱包時)
136kg(梱包時、発売前のカタログ記載)