MARK LEVINSON No320S
¥950,000(2004年発売)
解説
No32Lのテクノロジーをワンシャーシに凝縮したコントロールアンプ。
左右チャンネルの回路を分離し、チャンネル間の干渉を徹底排除したデュアルモノラル構成を採用しています。
リファレンスプリアンプNo32Lにおいて開発されたディスクリート構成ステップアッテネーターを基板ごとそのまま搭載しています。
このアッテネーターは、通信衛星用に開発され誘電率に優れたArlon N-25プリント基板に、チャンネルあたり66個のビシェー製プレシジョンレジスターを実装することにより、0.1dBステップ65,000段階の細かい音量調整を実現しています。さらに、独立した専用レギュレーターも装備しており、ノイズレベルを測定限界値とされる-140dB以下にまで低減しています。
この高精度ステップアッテネーターと独自のオペレーションシステムを組み合わせることにより、マスターボリュームのみでなくバランス、ミューティング、入力オフセットなどの全てのレベル調整を同一回路内で処理し、信号経路の簡素化による音質向上と優れた機能性を両立しています。
接続するソース機器の特性に合わせ、入力毎に4段階の独立したゲイン設定が可能です。
電源部には大容量トロイダルトランスをはじめ、厳選された高音質パーツのみを採用しています。
さらに、オペレーション回路にも独立した専用電源トランスとレギュレーターを設けることで、電源ラインに起因するノイズ混入を排除しています。
No32Lと同じオペレーションソフトウェアを採用しており、2個のノブと6個のボタン、大型ディスプレイのシンプルな構成で多彩な操作を可能にしています。
オリジナルネーミングも可能なインプットネーム・カスタマイズ機能や、ソース毎に異なる音量レベルを自動補正する入力レベル・オフセット機能を搭載しています。
独自のコミュニケーションリンク機能を搭載しており、マークレビンソンの各コンポーネントと連携し、統合コントロールが可能です。
オーディオアンプやAV機器に広く用いられているトリガー式リモートターンオン機構を搭載しています。
フォノイコライザー基板をオプションで増設できます。
フォノイコライザーにはローカルレギュレーター電源を採用しており、高いS/N比と正確なイコライジングを可能にしています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
入力端子 | XLRバランスx3 RCAアンバランスx4 |
出力端子 | プリアウト:XLRバランスx1 RCAアンバランスx1 レコード出力:RCAアンバランスx2 |
ゲイン | 0/6/12/18dB |
フォノモジュールゲイン | +40dB/+60dB(オプション) |
ボリュームコントロールレンジ | 80.0dB(594ステップ) |
最大入力 | +18dBゲイン:1.6V(バランス)/0.8V(アンバランス) +12dBゲイン:3.3V(バランス)/1.6V(アンバランス) +6dBゲイン:6.6V(バランス)/3.3V(アンバランス) 0dBゲイン:13.2V(バランス)/6.6V(アンバランス) |
最大出力 | バランス:14V アンバランス:7V |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力インピーダンス | 50Ω以下 |
周波数レスポンス | 10Hz~40kHz ±0.2dB |
歪(THD+N) | 0.001%以下 |
残留ノイズ | -94dBV以下(20Hz~20kHz、入力ショート) |
クロストーク | -90dB以下 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 50W(最大) |
外形寸法 | 幅451x高さ74x奥行357mm |
重量 | 9.1kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |
別売 | 専用フォノモジュール(¥220,000) |