MARK LEVINSON No27.5L
¥1,050,000(1992年発売)
解説
最上位モデルであるNo20.6LやデジタルプロセッサーNo30Lのアナログ部に採用された設計技術を投入して開発されたステレオパワーアンプ。
基本構成は電源トランスから左右のチャンネルを完全に分離したデュアルモノラル設計となっています。
電源部には大容量トロイダルトランスを2個搭載しており、コンデンサは合計45,000μFのフィルターコンデンサを始めとするハイクオリティパーツを採用しています。
パワートランジスタへの電源供給には無酸素銅バスバーを採用しており、最短距離で供給しています。
入力増幅段と電圧増幅段を含んだオーディオ基板には上位機種であるNo23.5Lと同様のデュアル基板を採用しており、金メッキ接続ピンで連結させています。さらに、新開発のアクティブ入力増幅によって高精度なインピーダンスマッチングを行う事でコモンモードノイズリジェクションを大幅に改善しています。これにより実在感豊かなステレオイメージを獲得しています。
また、入力段のフィードバック回路にはカスコードブートストラップ回路を効果的に使用しており、20kHz以上の広い帯域にわたって優れた周波数特性を獲得しています。
ブリッジ接続によってハイパワーモノラルパワーアンプとしても使用が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | ステレオ使用時 100W+100W(8Ω) 200W+200W(4Ω) 350W+350W(2Ω) ブリッジ接続使用時 400W(8Ω) 700W(4Ω) |
周波数特性 | 4Hz~140kHz -3dB |
S/N比 | 106dB |
入力インピーダンス | 50kΩ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 175W(アイドリング時) 400W(8Ω、定格出力時) |
外形寸法 | 幅483x高さ175x奥行450mm |
重量 | 32kg |