MARK LEVINSON LNP-2L
¥1,180,000(1977年発売)
¥1,520,000(1982年頃)
解説
現代アンプの最高峰として誕生したプリアンプ。
LNP-2Lは、LNP-2に搭載されていたBurwen社製からMLオリジナル・モジュール仕様に変更されています。
増幅部はフォノアンプ、インプットアンプ、アウトプットアンプの3段構成で、各段にチャンネルあたり1個のモジュールがあてられ、メーター用に各1個のモジュールを加えた計8個のモジュールで構成されています。
医療機器や物理学測定器などの特殊な用途に用いられていたCAMAC方式の接続端子“LEMOコネクター”による入出力端子を搭載しています。また、Tape入出力およびMain
out出力にはそれぞれキャノン型コネクターを搭載しています。
ボリュームや切替スイッチなど、各部のパーツには最高級品を投入しています。
メーターはウェストン製で、専用モジュールにより、VU、ピークに切替ができます。また、HF+ポジションでは高域補正をして、カセット録音等で威力を発揮します。
電源部(PLS-153L)を分離した構成を採用しています。
機種の定格
型式 | プリアンプ |
<総合> | |
構成 | モジュール8個による構成 メーター用ピークリーディングアンプ2個 2ch各3個を使った3段アンプ構成 スペア・モジュール・ソケット2個 |
入力インピーダンス | Phono:50kΩ High Level:11.5kΩ以上 |
出力レベル | Record out1、2、main out:約10Ω (適合負荷インピーダンス600Ω以上) |
最大出力 | 8Vrms |
利得 | オーバーオール:60dB フォノアンプ:30dB(1kHz) インプットアンプ:20dB アウトプットアンプ:10dB |
ゲインコントロール | インプットアンプ:0、5、10、15、20dB アウトプットアンプ:0、10dB |
レベルコントロール | インプットアンプに2ch独立Input Levelボリューム:0~-40dB、∞ アウトプットアンプに2連Output Levelボリューム:0~-40dB、∞ |
トーンコントロール | Low:±8dB(20Hz) Mid:±3dB(5kHz以上シェルビング) High:±8db(20kHz) Low・High:2dBステップ、9ポジション Mid:1dBステップ、7ポジション |
<メーター表示> | |
メーター | メーターはWESTON精密級、常時録音出力レベルをモニターする |
VUメーターとして | 0VU=0.775dB 0dBm 0.387V -6dBmおよび1.228V +4dBmに切換可能 |
ピークメーターとして | 0VU=2.449V +10dB アタックタイム:5μsec ピークホールドタイム:約2sec レスポンス:10Hz~30kHzフラット |
HF+ピークメーターとして | カセットテープ等低速録音用に20kHzにて+8.5dBの高域プリエンファシス表示 その他はピークメーターとしてと同じ |
<その他> | |
スペア・モジュール・ソケット を利用して可能なオプション |
12ボルト・ファントム電源によるマイクロフォン(ショップスCMCシリーズなど)の接続 出力バッファーアンプの付加 ローブースト回路の付加 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約20W |
外形寸法 | 本体:幅483x高さ150x奥行206mm 電源部:幅101x高さ101x奥行256mm |
重量 | 本体:4.7kg 電源部:2.2kg |