Marantz ST-50
¥44,800(1980年頃)
解説
マランツのスリムタイプコンポーネント コンポ50シリーズのFM/AMチューナー。
マランツ独自のジャイロタッチチューニングを採用しており、慣性質量の大きなフライホイールをダイレクトに回転させることでチューニングを行います。
軸受部にはオイルレスメタルを採用することで滑らかな回転を実現しています。
安定した受信性能を得るために、局発回路にサーボロック機構を搭載しています。
さらに、ダイヤルに触れている間はサーボロックが解除され、最良同調点に一度あわせたうえでダイヤルから手を放すとロックするエレクトロニック・タッチスイッチを装備することで、使いやすさを向上しています。
また、電波の強い周波数に隣接した聞きたい局にも対応するため、サーボロックを解除するスイッチを独立して搭載しています。
フロントエンド部にはデュアルゲートMOS FET、IF部にはリニアフェイズIFフィルタ、MPX部にはPLLキャンセラー回路を内蔵することで、鋭い受信感度と低歪率・高SN比化を図っています。
ミューティング回路を搭載しています。
ST-50では、RF信号とクァドラチュア検波器のDCオフセット電圧の2つの信号によって作動する、独自のパラメトリックミューティング回路を内蔵しており、弱電波時の同調も静かに選局できます。
同調時の信号の強弱を光で表す5段階LED表示のシグナルストレングスインジケーターを搭載しています。
さらに、FM受信の最良同調点をLEDでチェックできるチューニングインジケーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオフォニックチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz |
IHF実用感度 | 10.3dBf/1.8μV |
50dBクワイエッティング感度 | mono:13.2dBf/2.5μV stereo:36.1dBf/35μV |
高調波歪率(1kHz) | mono:0.1% stereo:0.2% |
周波数特性(mono) | 30Hz~15kHz +0.2 -1.0dB |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
実効選択度 | 63dB |
イメージ妨害比 | 80dB |
中間周波妨害比 | 100dB |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 48dB(1kHz) |
<AMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 531kHz~1602kHz |
IHF実用感度 | 20μV |
SN比 | 50dB |
高調波歪率 | 0.5% |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 13W |
外形寸法 | 幅416x高さ73x奥行193mm |
重量 | 3.2kg |