Marantz St-4
¥54,800(1981年頃)
解説
サーボロック機構を搭載したFM/AMチューナー。
局発回路にサーボロック機構を採用しており、最良同調点を常に検知し強力に制御しています。これにより同調点のあらゆるドリフトを抑え、いつまでも安定した受信状態を維持します。しかもサーボロック機構はエレクトロニックタッチ式。チューニングダイヤルに触れている間は解除され、ダイヤルから手を離すと電子的にサーボロック機構が働きます。
FMフロントエンドには雑音除去性能に優れたデュアルゲートMOS-FETを採用。また、チューナーの心臓部IF段には群遅延特性を改善するリニアフェイズ回路を採用し、歪率、選択度を大幅に改善。加えて、MPX段にはPLL-ICを内蔵するなど、FM局の林立するアメリカでの経験を十分に生かし、基本回路を設計しています。
チューニングには、マランツ独自のジャイロタッチ機構を採用。軸受部にオイルレスメタルを使用した慣性質量の大きなフライホイールをダイレクトに駆動させたもので、精度の高い滑らかなチューニングが可能です。
周波数帯を感覚的に確認するためにアナログ表示、正しい周波数を直読するためにはデジタル表示を採用。素早く正しい同調が可能な2way表示がされています。
弱電波も確実にキャッチする独自のパラメトリックミューティング回路採用。
高精度で見やすい大型シグナル&チューニング2連メーターを搭載しています。
別売りでマホガニーキャビネットがありました。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76~90MHz |
IHF実用感度 | 1.8μV(IHF) 10.3dBf(新IHF) |
50dBクワイエッティング感度 | モノラル:2.5μV(IHF)、13.2dBf(新IHF) ステレオ:36μV(IHF)、36.4dBf(新IHF) |
S/N比 | モノラル:76dB ステレオ:72dB |
高調波歪率 | 0.15%(モノラル、1kHz) 0.25%(ステレオ、1kHz) |
周波数特性 | 30Hz~15kHz(+0.2dB、-1.5dB) |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
実効選択度 | 70dB |
イメージ除去比 | 50dB |
中間周波数妨害比 | 100dB |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 45dB(1kHz) |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 531~1602kHz |
感度 | 20μV |
S/N比 | 50dB |
高調波歪率 | 0.7% |
<総合> | |
定格消費電力 | 10W(電気用品取締法) |
電源 | AC100V、50/60Hz |
外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行243mm 幅474x高さ172x奥行266mm(マホガニーキャビネット寸法) |
重量 | 5.3kg |
別売 | マホガニーキャビネット WC-74N(¥12,000) |