オーディオの足跡

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Model150の画像
 解説 

マランツのソリッドステートチューナー技術を集大成したFM/AMチューナー。

フロントエンド部は、デュアルゲートMOS-FET使用のRFアンプから3段同調のバターワース型RFタンク回路を通り、さらにデュアルゲートMOS-FETのミキサー段に送られています。この間には独特のダイレクトコネクション方式を採用し、PCボードやソルダーフラックスの悪影響に対処し、性能向上を図っています。
さらに、ミキサー段においては局部発振器の熱および電気特性に注意を払い、ドリフト(同調ずれ)を最小限に抑えたことで、音質劣化の原因になるAFC回路を排除しています。

IF段には、新開発の超高性能LC型リニアフェーズIFフィルターを搭載しています。
このフィルタは、6極フィルター1段、4極フィルター3段から構成されており、10.7MHzを中心とした200kHzバンドパス内での位相がリニアで、急峻なカットオフ特性を持っています。これにより、位相の直線性が高域における歪を排除し、ステレオセパレーションの悪化を防いでいます。

MPX回路にはIC化されたPLL方式を採用しています。
このシステムは、サブキャリア発振器の位相を、放送局のパイロット信号に自動的にロックするため、従来のコイルとコンデンサーによる方式に比べ安定度が高く、低歪高セパレーションを実現しています。

3.5インチの大型オシロスコープを内蔵しており、チューニングの正確な同調点、マルチパス歪の状態、オーディオ信号、他のコンポーネントのオーディオ信号などをスコープにディスプレイできます。

チューニング時に発生する局間雑音を排除するため、ICとトランジスタによるミューティング回路を搭載しています。

ドルビーFM放送のためにディエンファシス回路を搭載しており、さらに4チャンネルアダプターも搭載しています。

写真のウッドキャビネットは別売りオプションとして販売され、マホガニーとウォルナットの2種類がありました。
また、別売りオプションでラックマウント用アダプターもありました。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
同調周波数範囲 76MHz~90MHz
感度(30dBクワイエッティング) 1.2μV
選択度(IHF) 80dB
キャプチャーレシオ 1.0dB
イメージ除去比 100dB
SN比 mono:70dB
stereo:60dB
歪率 mono:0.15%
stereo:0.3%
周波数特性(50μsec、de-emphasis) 30Hz~15kHz ±1dB
ステレオセパレーション 42dB(1kHz)
30dB(10kHz)
36dB(200Hz)
<AMチューナー部>
同調周波数範囲 535kHz~1,605kHz
感度 20μV
選択度 30dB
イメージ妨害比(1,400kHz) 70dB
S/N比 50dB
周波数特性(-3dB down) 50Hz~4kHz
歪率 1%
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 40W
外形寸法 幅390x高さ146x奥行300mm(幅・高さはパネル寸法)
重量 11.8kg
別売 マホガニーキャビネット WC-1AN(¥12,000)
ウォルナットキャビネット WC-3(¥5,900)
ラックマウント用アダプター RA-2(¥5,900)