Marantz CD-80
¥90,000(1989年発売)
解説
S1タイプD/AコンバーターやCDM-1MkIIメカニズムなどの最新デバイスを投入して誕生したCDプレイヤー。
D/A変換部には、最新のAバージョンからさらに優れたものを厳選しクラウンマークが印されたS1タイプのTDA1541A-S1を使用してます。CD-80では16ビット4倍オーバーサンプリング・デジタルフィルターから送込まれた信号を、L/R独立のS1デバイスでアナログ信号に変換しています。これによりゼロクロス歪などのデジタル特有の有害成分を排除しています。
メカニズム部には、堅牢なダイキャスト・フレームと超寿命ブラシレス・ホールモーターを採用したCDM-1MkIIメカニズムを搭載しています。さらにメカニズム全体をダンパーとスプリングで完全フローティングとすることで、優れた読み込み性能を実現しています。
また、通常のリニアトラッキングとは異なり、後部にウェイトを配したスイングアーム方式を採用することで、常に安定した信号読取りが可能です。
サーボ回路には、新開発のサーボICを採用することで、アクセスタイムをさらに高めてます。
メインシャーシには堅牢なダイキャストを採用しています。また、天板には非磁性のアルミプレート、ボトムには3mm厚のメタルプレートを使用し、ダイキャスト製のサイドパネルとともに、独自のAUF(Antivibrating
Unified Frame)構造を形成しています。
また、アルミ製の重量級インシュレーターを採用しています。
電源には大型トランスを採用しており、サーボ系/アナログ系/デジタル系/ディスプレイのそれぞれに独立して電源を供給するセパレート構造とすることで、回路間の相互干渉を遮断しています。
また、コンデンサには特にセラファイン・タイプを使用することで電源インピーダンスを大幅に低減しています。さらに、各回路のパーツには、スペシャルメイドを含めて厳格な選別品を採用し、必要な箇所ではシグナル・パスの銅の厚みを倍にするなど、高音質化を図っています。
出力段にDCカップリング構成を採用しており、直流成分を遮断するコンデンサが必要ないため、信号の劣化がありません。
126枚(1枚につき5曲のプログラムとして)ディスクに半永久的にプログラムが行える独自のFTS機能を搭載しています。
20曲プログラムや5通りのエディット機能、ランダムプレイ、曲順を順次演奏していくAMS(Automatic
Music Scan)などの機能を搭載しています。
ディスプレイの明るさが調節できるディマー機能を搭載しています。
固定と可変のアナログ出力に加え、光と同軸のデジタル出力を搭載しています。
35キーフルリモコンを搭載しています。ディマーとAMSはリモコンだけの機能となっています。
ゴールドとブラックの2種類のカラーバリエーションがあります。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
フィルター | 3次ベッセルフィルター |
チャンネル | 2チャンネル |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 96dB以上 |
SN比 | 100dB |
チャンネルセパレーション | 100dB以上(1kHz) |
全高調波歪率 | 0.004%(1kHz) |
ワウフラッター | 水晶精度 |
アナログ出力 | 2Vrms |
デジタル出力 | コアキシャル:0.5Vp-p オプティカル:-19dBm |
レーザー | AlGaAs半導体 |
波長 | 780nm |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
量子化 | 16ビットリニア/チャンネル |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
最大外形寸法 | 幅454x高さ136x奥行363mm |
重量 | 15.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |