Marantz RV353
¥39,800(1985年頃)
解説
ドルビーサラウンドに加え、マトリックスやスペーシャルサラウンド機能も搭載したドルビーサラウンドプロセッサー。
ドルビーステレオ信号を正確に復元するために開発されたドルビーサラウンドを搭載しています。メイン2チャンネルの信号と同時に、エンコードされた逆位相信号を再現することで、シアターサウンドそのままの迫力でホームシアターを実現しています。
サラウンド効果を発揮する逆相信号は、マトリックス回路→ディレー回路→7kHzローパスフィルター→ドルビーBタイプNRシステムによってサラウンド信号に再現されています。
ソースレベルに応じて微調整できるキャリブレーションコントロール機能を搭載しており、最適のキャリブレーション量でインジケーターが点灯します。
ディレーーコントローラーを独立して搭載しており、効果の高い遅延時間をソースに応じて設定できます。
マトリックス・サラウンドとスペーシャルサラウンドを搭載しており、通常ステレオソースやモノラルソースにも対応しています。
マトリックスサラウンドでは、ドルビーステレオ方式を採用していないステレオソースをサラウンド再生でき、スペーシャルさラウンドではモノラルソースを擬似的にステレオ化して楽しむ事が出来ます。
マトリックスとスペーシャルのサラウンド効果は、エフェクト・コントローラーによって調整でき、MINの位置ではそれぞれステレオ再生とモノラル再生となります。
サラウンド用スピーカーをドライブする専用のパワーアンプを搭載しています。音量設定は電子ボリュームで自由にコントロールできます。
最適なスピーカーレイアウトが選べるレイアウト・セレクターを搭載しています。
レイアウトセレクター1では、フロント3スピーカー+リア1スピーカーを基本とした配置、レイアウトセレクター2では、フロント2スピーカー+リア2スピーカーの配置が可能です。
ワンタッチでフロントとリアのスピーカーの音量を下げるミューティングスイッチを搭載しています。
マランツ独自のイージーオペレーションシステム「マランツ・バス・システム」に対応しており、別売りのオーディオタイマーAT333AV(¥20,000)、リモコンユニットRMC-15(¥8,000)との併用により、サラウンドスピーカーの音量コントロールとミューティングをリモコン操作することができます。
機種の定格
型式 | ドルビーサラウンドプロセッサー |
ダイナミックパワー(IHF) | 30W+30W(6Ω) |
実効最大出力(EIAJ) | 25W+25W(6Ω) |
全高調波歪率 | 0.03%(1kHz、18W、6Ω) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz -1.5dB(ダイレクト) 100Hz~6kHz -3.0dB(ドルビー) |
入力感度/インピーダンス | 200mV/47kΩ(6Ω、15W出力時) |
SN比 | 90dB(IHF-A) 76dB(ドルビーCCIR/ARM聴感補正雑音レベル) |
ディレータイム | 15mS~30mS(可変) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅320x高さ55x奥行260mm |
重量 | 3.5kg |