Marantz BTL-1
¥70,000(1988年頃)
解説
BTL(Balanced Transformer Less)接続をするためのマランツ・アンプ専用BTLアダプター。
BTL接続は、低歪化とハイパワー化を両立するために開発された回路技術で、ブリッジ接続とも呼ばれています。
基本的には2台のアンプ(ステレオアンプではLchとRch)を互いに逆相でドライブし、それぞれの出力点間にスピーカーを接続する方式となっています。
逆相でドライブされる2台のアンプはプッシュプル動作によってパワーアップ(理論的には単体出力の4倍)する一方、歪成分を相殺し、さらに出力段に流れる電流はアースラインに一切流れず、クリーンアースも実現します。
BTL-1ではマランツのパワーアンプ郡をBTL方式で駆動します。
回路的には、入力から出力までコンデンサーを追放した完全DC構成を採用しています。
出力インピーダンスを50Ωの低インピーダンスに設定し、出力コードを延長しても音質を損ないにくくしています。
パワーアンプをスピーカーの側に置き、プリアンプを手元に置いて、BTL-1の出力を利用することができます。
機種の定格
型式 | マランツ・アンプ専用BTLアダプター |
利得 | 0dB |
最大許容入力 | 7V |
電源 | 100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 3W |
外形寸法 | 幅170x高さ88x奥行237mm |
重量 | 1.65kg |