オーディオの足跡

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AX1000の画像
 解説 

リスニング・ルームの音響特性の測定から補正までを、デジタルの高精度でイコライザーなどの外部機器を一切使用せずに出来るオーディオ・コンピュータ。

音声信号処理の全てをデジタル処理しており、デジタル/アナログ間の変換誤差によって起こる音質劣化を最小にするため、D/Aコンバータにビットストーリム方式のSAA7350を搭載しています。
また、アナログソースにも対応するために、1ビットのA/Dコンバータを搭載しています。

補正に必要な専門的な手順は一切不要な簡単オペレーションを採用しています。
リモコンによる対話方式で、液晶ディスプレイに表示されるメニューを選択していくだけで全ての操作を行えます。

ルーム内の音響特性を補正した上で、様々な信号処理を付加する4つの機能を搭載しています。
4機能で合計13種類のフィーチャーを選べます。

周波数特性コントロールとして、パラメトリック・イコライザーと室内音響補正の2種類を搭載しています。
3バンドのパラメトリック・イコライザーでは、選択した中心周波数において、ゲイン(補正の大きさ)とQファクター(補正の鋭さ)を設定できます。
また、室内音響補正では室内の伝送周波数特性の補正を行います。まず部屋の音響特性を測定し、ターゲットとする周波数特性カーブにしたがって演算をし、特性の周波数範囲だけを補正したり、自由な特性カーブを設定することもできます。

残響特性コントロールとして、リバーブ、コンサート・ホール、デジタル・ムービー・サラウンド、ステレオ・コントロール、ヘッドホン音像定位補正の5種類を搭載しています。
リバーブでは残響特性をコントロールでき、コンサート・ホールでは世界的に有名なコンサート・ホール8ヶ所の残響特性をシミュレートできます。
また、デジタル・ムービー・サラウンドではフロント2chにリアとセンターを加えてサラウンド効果を向上させることができ、ステレオ・コントロールでは左右の広がり感をモノラルからスペイシャル・ステレオまで計11段階に設定できます。
ヘッドホン音像定位補正は、ヘッドホン使用時の頭内定位を補正する機能で、頭の中心にきてしまう定位を頭の外へと解放します。

信号特性コントロールとしてダイナミックレンジの圧縮・伸張とスクラッチノイズの消去の2種類を搭載しています。
ダイナミックレンジの圧縮・伸張ではダイナミックレンジをコントロールでき、スクラッチノイズの消去はアナログディスクについた傷などによるノイズを取除きます。

測定機能として正弦波発生機、ホワイトノイズ発生機、ピンクノイズ発生機、リアル・タイム・アナライザーの4種類を搭載しています。
正弦波発生機では、20Hz~20kHz以内で、1Hzステップで設定した周波数の正弦波を-80dB~0dBの範囲で出力します。
また、ホワイト・ノイズ発生機やピンク・ノイズ発生機では、それぞれのノイズを-80dB~0dBのレベル範囲で出力します。
リアル・タイム・アナライザーでは40Hz~16kHz、27バンドのリアル・タイム・アナライザーとして機能します。

機種の定格
型式 オーディオコンピュータ
入力端子 デジタル同軸入力:1系統
デジタル光入力:2系統
アナログアンバランス入力:1系統
アナログバランス入力:1系統
測定用マイク入力:1系統
出力端子
フロント出力: デジタル同軸出力:1系統
デジタル光出力:2系統
アナログアンバランス出力:1系統
アナログバランス出力:1系統
リア出力: デジタル同軸出力:1系統
デジタル光出力:1系統
アナログアンバランス出力:1系統
センター出力: アナログアンバランス出力:1系統
ディスプレイ出力: RGB出力:1系統
S端子出力:1系統
アナログ入力感度/インピーダンス 500mV/10kΩ
アナログ出力レベル/インピーダンス 2V/50Ω
<A/Dコンバーター部>
全高調波歪率(0dB、1kHz) 0.003%
周波数特性(44.1kHz) 15Hz~20kHz
SN比 90dB
<D/Aコンバーター部>
全高調波歪率(0dB、1kHz) 0.003%
周波数特性(44.1kHz) 15Hz~20kHz
SN比 100dB
チャンネルセパレーション 100dB(1kHz)
デジタル入力感度 コアキシャル:0.5Vp-p
光:-19dBm~-21dBm
デジタル出力レベル コアキシャル:0.5Vp-p
<マイク部>
周波数特性 20Hz~20kHz
<総合>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 50W
最大外形寸法 幅482x高さ166x奥行418mm
重量 15.5kg
付属 リモコン
測定用マイク