Marantz AD-6
¥99,800(1982年頃)
解説
マルチアンプシステムに用いるエレクトロニッククロスオーバーネットワーク。
基本構成は、ステレオ信号を低域出力と高域出力とに分割するハイパスフィルター(HPF)とローパスフィルター(LPF)からなり、HPF・LPF独立にカットオフ周波数を11ポイント選択が可能です。
スロープ特性は6dB/octと12dB/octの切り換えが可能です。
3Dシステム専用の超低域センターチャンネル出力を搭載しています。
それぞれの出力信号は0から-∞までレベル調整ができます。
基本的に2way+3Dの構成ですが、フロントパネルのスイッチ切換えによりHPFとLPFが直列に接続されバンドパスフィルター(BPF)としても機能し、AD-6を2台、3台と接続することで3ウェイ、4ウェイ+サブウーファーといったマルチシステムへの発展が可能です。
回路はローノイズ・広帯域のバッファーアンプを前後に、高精度の抵抗・コンデンサーによるフィルター回路を間に挟む構成を基本とし、低歪な特性を実現しています。
機種の定格
型式 |
エレクトロニック・クロスオーバーネットワーク |
カットオフ周波数 |
LPF・HPF独立: |
70Hz、90Hz、180Hz、300Hz、500Hz、800Hz
1.2kHz、3.2kHz、5kHz、7kHz、10kHz |
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スロープ特性 |
LPF、HPF独立: |
6dB/oct、12dB/oct |
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高調波歪率 |
0.003%(20Hz~20kHz、1.5V出力時) |
周波数特性 |
10Hz~100kHz +0 -1dB |
SN比(IHF-A) |
100dB |
外形寸法 |
幅416x高さ44.5x奥行300mm |
重量 |
4.8kg |