オーディオの足跡

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SM-6の画像
 解説 

純A級とAB級の切り替えが可能なステレオパワーアンプ。

純A級動作を採用しており、純A級時の出力は30W/chとなっています。また、スイッチ切換えによりAB級動作120W/chとしても使用できます。

高度なLow-TIM設計を導入するとともに素材を厳選して採用しています。
パワートランジスタにはコレクタ損失に十分な余裕があり、しかも高域特性にすぐれたハイスピード・ハイfTトランジスタを採用しています。このトランジスタは遮断周波数は90MHzと高なっており、AB級が回避できなかったスイッチング歪等を抑え、しかも高域位相特性のフラット化をも実現してます。
また、回路的には全段完全プッシュプルDCアンプ構成とし、裸特性の改善を図りNF量を低減。静特性を損なうことなくTIM歪を減少させています。さらに、DCアンプで問題となるDCドリフトも、特性を理想的に揃えたパーツとDCサーボ回路により制御し、信頼性の高さも万全です。

純A級動作による発熱をヒートパイプ方式を採用して放熱しています。ヒートパイプにより熱を回路外に導き、ラジエターで放熱しています。

コンデンサは、特性と試聴の両面から追い込んだ22,000μFのスーパーオーディオコンデンサを採用し、データに表れない豊かな音楽性を重視しています。
またトランスには特殊樹脂を充填し、耐熱対策とコンパクト化に成功しています。

対数圧縮指示の高精度な大型パワーメーターを配し、8Ω負荷時のパワーが直読できます。そして、クラスAスイッチ、パワースイッチ、2系統のスピーカー切換え、同時再生が可能なスピーカーセレクタを、伝統的なサブパネル内に装備し、シンプルなデザインに仕上られています。

※写真は別売りマホガニーキャビネットを装備しています。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
定格出力
(20Hz~20kHz、両ch駆動)
120W+120W(AB級)
30W+30W(A級)
全高調波歪率 0.015%(20Hz~20kHz、実効出力時、8Ω負荷)
混変調歪率 0.015%(60Hz:70kHz=4:1、実効出力時)
周波数特性 20Hz~20kHz:+0、-0.2dB
+0、-5dB:5Hz~100kHz
入力感度/インピーダンス 1.5V/47kΩ
ダンピングファクタ 100(1kHz、8Ω負荷)
S/N比 118dB(IHF-Aカーブ)
定格消費電力 電気用品取締法:320W
電源 100V、50/60Hz
外形寸法 幅416x高さ146x奥行332mm
重量 14.5kg