Marantz SM-10
¥220,000(1980年発売)
解説
大出力モノラルパワーアンプとしても使用可能なステレオパワーアンプ。
往年のマランツがモノラルパワーアンプを2台組み合わせてステレオパワーアンプ#15を開発させたように、ヒートシンクやボンネットまで完全に左右独立構成とした構造を採用しています。
回路構成はマランツオリジナルのLow-TIM設計による動歪を抑えた構成となっています。また、AB級では純A級に劣らない音質を得るため、3段ダーリントン接続によるパラレルプッシュプル増幅段に、超高域まで余裕のある増幅特性を持つスーパーハイftトランジスタを採用し、スイッチング歪を低減しています。
動作は、純A級とAB級の切り替えが可能で、さらにBTL接続によりAB級モノラルパワーアンプとしても使用可能です。
電源部は大型トランスに加え、信頼性の高いコンピューターグレードのオーディオ用コンデンサを片チャンネル22,000μFx2採用しています。
温度センサー採用の高速リレーによる保護回路を内蔵し、信頼性を高めています。
金メッキ処理入力端子を採用しています。
左右専用のサブパネルを配した、独立したパワースイッチ、ゲインコントロールを搭載してます。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ | ||||
定格出力(20Hz~20kHz) |
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全高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.01%(定格出力時) | ||||
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.01%(定格出力時) | ||||
周波数特性 | 10Hz~30kHz +0 -0.3dB DC~100kHz +0 -2dB |
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ダンピングファクター | 350(1kHz、8Ω) | ||||
入力感度/インピーダンス | 1.5V/30kΩ | ||||
SN比(IHF-A) | 110dB | ||||
電源 | 100V、50Hz/60Hz | ||||
定格消費電力(電気用品取締法) | 320W | ||||
外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行334mm | ||||
重量 | 20kg |