Marantz SC-6
¥88,000(1979年発売)
解説
Low-TIMコンストラクションを採用したコントロールアンプ。
Low-TIMコンストラクションによる全段完全プッシュプルDC構成とすることでデータに表れない動特性の歪を極限まで追い込み、美しい信号をパワーアンプに送り出しています。
出力電圧の低いディスク再生のために、フォノアンプの素材の選択を特に重視しています。測定と耳によるテストで追い込み、その特性は全高調波歪率の最低保障値で、0.005%以下、混変調歪率0.003%以下、S/N比86dBという値を実現しています。
さらに内蔵のヘッドアンプは、初段にローノイズFET採用のDC構成とし、片チャンネル13石にも及ぶトランジスタを使用してます。
リスニングルームの音場補正に不可欠なトーンコントロール回路は左右独立とし、よりクリティカルなバランスに対応させています。
しかも、トーン回路にはディフィートスイッチを設置。不要のときはジャンプさせることにより回路のシンプル化が図れ、より高忠実度再生が可能です。また、ラウドネスコントロールを装備。音量にあわせて+8dBと+4dBの2ポイントが選べる設計になっています。
さらにフィルタは、テープのヒスノイズ等をカットする灰フィルタに加え、レコード再生時に発生するスピーカーのふらつきを抑えるサブソニック回路をイコライザに装備しています。
MM型カートリッジとアンプ間のインピーダンスを的確にマッチングさせるため、3ポジション(27kΩ、47kΩ、100kΩ)のカートリッジロードセレクタをphono1に装備。より忠実なディスク再生が行えます。
2台のテープデッキを同時に接続可能。しかもデッキ間の相互録音ができるダビングスイッチ。
2台のパワーアンプの聴き比べ、または同時再生が可能なアウトプットスイッチを装備。
純A級0.5Wの本格的な専用アンプ内蔵のヘッドホンジャック。
接点からの音質劣化を防ぐ金メッキ処理を施した入出力端子。
※写真は別売りマホガニーキャビネットを装備しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリアンプ |
定格出力/インピーダンス | PRE OUT:1.5V/100Ω TAPE OUT:150mV/600Ω以下 |
入力感度/インピーダンス | phono1 MM:2.2mV/27kΩ、47kΩ、100kΩ phono2 MM:2.2mV/47kΩ phono MC:220μV/75Ω TAPE、TUNER、AUX:150mV/40kΩ |
全高調波歪率 | 0.005% |
混変調歪率 | 0.003%(60Hz:70Hz=4:1) |
周波数特性 | RIAA偏差、20Hz~20kHz:±0.2dB TAPE、TUNER、AUX、20Hz~20kHz:±0.2dB TAPE、TUNER、AUX、+0、-2dB:5Hz~100kHz |
S/N比(IHF-Aカーブ) | phono MC:68dB phono MM:86dB TAPE、TUNER、AUX:104dB |
フォノ最大入力 | MM、1kHz:220mV MC、1kHz:20mV |
トーンコントロール | 低域100Hz:±8dB 高域10kHz:±8dB |
定格消費電力 | 電気用品取締法:20W |
電源 | 100V、50/60Hz |
外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行245mm 幅474x高さ172x奥行266mm(マホガニーキャビネット寸法) |
重量 | 6.5kg |
別売 | マホガニーキャビネット WC-75N(¥11,500) |