Marantz SC-5/bb-5
¥680,000(1セット、1994年発売)
解説
PM-80からPM-15までの開発によって蓄積したデータを基にして製作されたステレオプリアンプ。
電気製品に多用されているマイコンから発生する高周波ノイズによる悪影響や電源部とアンプ本体との干渉を防ぐため、専用電源bb-5によるバッテリードライブ方式を採用しています。
これにより、AC電源からのノイズの回り込みを完全に抑えています。
新開発モジュールであるNEW HDAMを採用しています。
これは、アナログ回路の高速化と高S/Nのために開発された2層基板の電圧増幅モジュールであるHDAMをさらに改良したもので、4層基板を実現しています。SC-5ではこのNEW
HDAMを8個使用しており、回路の処理速度向上と安定性向上を両立するとともに、高いS/Nを獲得しています。
実使用時のS/Nの向上に大きな効果を発揮する4連アクティブ・ボリュームをさらに進化させたプリアンプ・ゲインコントローラーを採用しています。この機構では左右チャンネルとも0dB~-14dBの範囲で1dB刻みの設定が可能となっており、ボリュームには新開発の高音質・高精度ボリュームを採用しています。
MM/MCの両方に対応したフォノイコライザーを搭載しています。
シャーシ・コンストラクションは制振性を考慮して設計されています。
bb-5では、信頼性と安定性に優れた鉛シール型バッテリーを使用しています。
このバッテリーは専用のマイコンによってバッテリーの給電状況が常に監視されており、寿命を伸ばすと共に安定した電源供給を可能にしています。
bb-5のフロントパネルにはバッテリー電圧が直視できるメーターを搭載しており、バッテリーの動作状況を目で確認できます。
bb-5のDC出力は3系統搭載しています。
うち1系統はSC-5専用出力として設定されており、その他の2系統はSM-5をBTLで駆動する時のために確保されています。
制振性に優れたコンストラクションを実現するため、銅メッキシャーシの他、12mm厚のアルミ板サイドパネル、5mm厚のアルミ板トップカバーを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリアンプ/SC-5専用電源 | ||||
入出力端子 |
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定格出力/インピーダンス | 15V/100Ω | ||||
全高調波歪率 | 0.005%(20Hz~20kHz) | ||||
周波数特性 | 5Hz~150kHz +0 -1dB | ||||
SN比(Aカーブ) | High Level:108dB | ||||
消費電力 | bb-5:45W(電気用品取締法) | ||||
外形寸法 | SC-5:幅454x高さ138x奥行366mm bb-5:幅454x高さ138x奥行348mm |
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重量 | SC-5:13.5kg bb-5:16.0kg |