Marantz SC-11
¥300,000(1983年発売)
解説
デジタル時代に対応するため、広大なダイナミックレンジとハイスピード再生を求めた回路構成を中心にしたコントロールアンプ。
低域のターンオーバーをNF回路で、高域のロールオフをCRネットワークで行うNF-CR型イコライザーを採用しています。
しかもイコライザーアンプとフラットアンプは、入力から出力まで完全全段プッシュプル回路構成のDCユニットアンプとなっており、これにより低NFBで歪特性をSN比を向上しています。
また、初段は超ローノイズ・ハイgmFET+カスコード・ブートストラップ回路を搭載して、インピーダンス変動の悪影響を防止しています。
2段SEPP回路の出力段は、充分なアイドリング電流を流して完全A級動作を実現しています。
セレクターとボリュームを通してパワーアンプに直結できるダイレクトスイッチを搭載しています。
信号ラインのシンプル化により音の鮮度を保って実用状態のSN比を向上します。
MCカートリッジの再生能力を重視し、その能力を引き出すためMCヘッドアンプを搭載しています。
回路は、片ch6石の超ローノイズトランジスタを並列接続したプッシュプル構成を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオコントロールコンソール |
定格出力/インピーダンス | Flat Out:1.5V/50Ω |
入力感度/インピーダンス | Phono MC:125μV/100Ω Phono MM:2.5mV/47kΩ High Level:150mV/47kΩ |
全高調波歪率 | 0.002%以下 |
周波数特性(RIAA) | 20Hz~100kHz +0 -0.25dB |
SN比(IHF-A) | Phono MC:92dB Phono MM:93dB High Level:115dB |
外形寸法 | 幅454x高さ121x奥行386mm |
重量 | 11.5kg |