Marantz Model 250
¥245,000(1972年頃?)
解説
低出力時の品質も改善したステレオパワーアンプ。
抵抗やスイッチ類、トランジスタなどは入念な選別を行い、採用されています。
回路構成は、差動増幅・純コンプリメンタリー・全段直結OCL回路を採用しています。
差動増幅段にも、プッシュプルの出力段にも、選別された完全ペアのトランジスタを採用しており、基本回路自体が裸で直流的にバランスするように調整されています。
その上で直流的漏れの検出回路を搭載しています。
従来のハイパワー機では、小レベル再生時にB級に近い状態で動作させており、トランジスタ特有のノッチング歪などが発生していました。
Model250では、充分なアイドリング電流を流してAB級動作をさせ、優れた裸特性を実現しています。
各ブロックごとにプリント基板を独立させ、初段と終段の干渉をさけるなどの細心の注意がはらわれています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
出力 (定格出力時、両ch、20Hz~20kHz) |
4Ω:300W(150W+150W)、Typically 340W 8Ω:250W(125W+125W)、Typically 280W 16Ω:128W(64W+64W)、Typically 150W |
全高調波歪率 | 0.1%以下(20Hz~20000Hz、定格出力時) Typically 0.05% |
混変調歪率 | 0.1%以下(定格出力時、20Hz~20kHzのうち任意の2つの周波数) Typically 0.05% |
周波数特性 | 2Hz~100kHz +0 -1.5dB 20Hz~20kHz ±0.1dB |
パワーバンドウィズ(IHF) | 5Hz~45000Hz |
入力感度/インピーダンス | 1.5V/100kΩ |
ダンピング・ファクター | 100以上(8Ω) |
<総合> | |
Total Noise | better than 106dB below Rated Power into 8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz 220Volts optional on special order |
消費電力 | 500W |
外形寸法 | 幅362x高さ156x奥行241mm |
重量 | 12.7kg |