Marantz Model 1200
¥295,000(1972年頃?)
解説
コントロールアンプModel3300と、パワーアンプModel240の小出力版を一つにまとめたプリメインアンプ。
メイン部の回路構成は出力の違いを除いてModel240と同じ構成で、差動増幅・純コンプリメンタリー・全段直結OCL回路を採用しています。
また、差動増幅段とプッシュプル構成の出力段にも選び抜いた完全ペアのトランジスタを採用しており、基本回路自体が完全に直流的バランスとなるように調整されています。また、パワートランジスタは2石パラレルプッシュプル構成となっています。
また、アイドリング電流を充分に流して、ロー・レベル時もAB級動作を維持し、トランジスタ特有のノッチング歪などを減少するとともに、高次・奇数次の歪対策を行っています。
プリ部はModel 3300と同じ回路構成となっており、イコライザ段、トーンコントロール段、増幅段も初段に差動回路を使用した直結回路を採用しています。
スイッチの接点については、安易に金メッキにせず、接触面積を十分にとり、接触抵抗を適度に調整するという方法がとられています。
電源トランスには、カットコアを使用し、ショートリングを巻いたトランスによって、フラックス自体を抑えています。
機種の定格
型式 | コンソールステレオアンプ |
<パワーアンプ部> | |
連続定格出力 (両ch、20Hz~20kHz) |
4Ω:125W+125W 8Ω:100W+100W 16Ω:50W+50W |
全高調波歪率 | 0.15%以下(20Hz~20000Hz、定格出力時) |
混変調歪率 | 0.15%以下(20Hz~20000Hz、SMPTE、定格出力時) |
周波数特性 | 6Hz~80000Hz +0 -3dB 20Hz~20kHz ±0.25dB |
パワーバンドウィズ | 10Hz~40000Hz |
ダイナミックレンジ | 100dB |
チャンネルセパレーション | 60dB |
ダンピング・ファクター | 100(8Ω) |
トーンコントロール | Treble:±10dB(10kHz) Bass:±10dB(100Hz) |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono:1.35mV/47kΩ High Level:135mV/100kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Tape Recorder:3V/1kΩ Headphones:3V/8Ω以上 Center Channel:3V/1kΩ |
フィルター | High Filters:5kHz、9kHz Low Filters:50Hz、100Hz |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 420W |
外形寸法 | 幅390x高さ146x奥行356mm |
重量 | 14.1kg |