解説　

A級/AB級動作の切替が可能なモノラルパワーアンプ。

回路構成はLow-TIM設計となっており、高周波特性・スイッチング特性に優れたスーパーハイfTトランジスタをパラレルプッシュプルにした電力増幅段を持つ3段ダーリントン回路となっています。

電源部には大型トランスと22,000μFx2の大容量オーディオコンデンサを使用しています。

メインアンプの位相補正用コンデンサには特に厳選したマイラコンデンサを採用しています。
さらに、電源基板、リレー回路基板、メイン基板の計3枚の基板をジョイント構成とし、メインアンプ前段アンプの電源は別基板とするなど、信号系のパターンを優先することで音質改善を図っています。

温度検知型の保護回路を搭載しており、ヒートシンクが異常温度に上昇すると温度センサーが検知し、高速リレー回路によって各回路を保護します。

入力端子はACカップルとDCカップルの選択が可能となっており、それぞれ別系統のダイレクト入力端子を搭載しています。
端子には接点不良のトラブルの少ない金メッキ端子を採用しています。

レベルメーターにはLEDを用いたピークレベルメーターを採用しています。
Aクラス動作時は最大+4dB 75W、ABクラス動作時は最大+4dB 300Wまでの表示が可能です。

A級動作とAB級動作の切換が可能です。
切換はリアパネルのスイッチ操作で行います。

パワーメーターは、従来のバーグラフ表示ではなくLEDが出力をポイント表示しています。

ヒートシンクの温度を直接サーマルセンサーが検出する高速応答型保護回路を採用。

ACアンプ、DCアンプの選択ができ、しかもSW類を通らず音質劣化の少ない金メッキ・ダイレクト入力端子を搭載。

パワースイッチ、ゲインコントロールを伝統のサブパネルに収納しています。

機種の定格

型式	モノラルパワーアンプ
定格出力(20Hz～20kHz)	120W(8Ω、AB級駆動時) 150W(4Ω、AB級駆動時) 30W(8Ω、純A級駆動時)
全高調波歪率	0.01%(8Ω、20Hz～20kHz)
混変調歪率	0.01%
周波数特性	20Hz～20kHz +0 -0.2dB DC～100kHz +0 -1dB
入力感度/インピーダンス	1.5V/30kΩ
ダンピングファクター	100以上(8Ω負荷)
残留雑音(IHF-Aカーブ)	0.034mV
電源	AC100V、50/60Hz
消費電力	150W
外形寸法	幅208x高さ146x奥行334mm
重量	10kg