MACTONE M-150
¥350,000(1987年頃)
解説
デジタル時代への対応を図った管球式ステレオパワーアンプ。
管球式としては大きな出力を確保するため、大型出力管EL34をダブルプッシュプル動作としています。
これにより出力管自体が余裕ある動作条件にありながら、片チャンネルあたり75Wを取り出し、低能率スピーカーにも十分に対応できるアンプとしています。
このダブルプッシュプル動作は出力インピーダンスが1/2となるため、特性の優れた高能率の出力トランスが得られやすいというメリットを持っています。また、無信号時におけるバイアス電流を2倍流すことができるため、最大出力の半分の出力までA級動作の状態になり、過程で使用できる程度の出力の範囲における音質が改善されています。
初段と位相反転段は低インピーダンス動作させています。
電源回路にはオリエントコアを用いた高能率大型パワートランスを採用しています。
M-150では負帰還をかける前の状態でも周波数特性が50kHzまで平坦な特性を確保しています。また、歪率においても負帰還をかけた時とかけない時でほとんど変化しないところまで追い込んであります。
入力調整用ボリュームを装備しています。
機種の定格
型式 | 管球式ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 75W+75W |
周波数特性 | 20Hz~100kHz -1dB |
出力特性 | 20Hz~100kHz -2dB(50W時) |
入力感度 | 1V/100kΩ(75W時) |
歪率 | 0.05%(1kHz、1W時) |
残留雑音 | 1mV以内 |
ローカット端子 | 20Hz、-3dB |
付属機能 | 入力調整用ボリューム |
使用真空管 | EL34x8 12BH7Ax2 ECC82x2 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 320W(無信号時) 420W(定格出力時) |
外形寸法 | 幅480x高さ170x奥行290mm |
重量 | 22kg |