MACTONE 63M-markII
¥95,000(1970年頃?)
解説
63Mをベースに改良が施されたステレオパワーアンプ。
OTL専用管として現存する中で最も内部抵抗の低い三極管6RA3を片チャンネル当り8本並列に使用しており、実質的に負荷インピーダンスの適応性を高めています。
出力回路に出力コンデンサーを採用しており、この出力コンデンサーにマックトン独特のバランス型NFをかけた構造となっています。63M-markIIのバランス型では、コンデンサーの+側と−側にほぼ同量のNFをかけることでコンデンサー自体の弊害を排除しており、可聴帯域の中域から高域の歪を抑えています。また、この構成によって出力コンデンサーを排除した回路で平衡バランスが崩れた場合にボイスコイルが焼損する問題も排除しています。
補正回路を一ヶ所も用いない構成を採用しています。
出力トランスを用いないOTL構成によって出力トランスによる弊害を排除しています。
機種の定格
型式 | 管球式低負荷OTLステレオパワーアンプ |
定格出力 | 55W/55W(32Ω) 45W/45W(16Ω) 30W/30W(8Ω) |
最適負荷 | 60W/60W(40Ω) |
歪率 | 0.05%(16Ω、1kHz、出力1W時) |
周波数特性 | 5Hz~500kHz -1dB(出力1W時) |
残留雑音 | 1mV(クローズドサーキット) |
入力インピーダンス | 100kΩ |
入力感度 | 1.5V(16Ω、45W) 1.0V(16Ω、25W) 0.9V(8Ω、30W) |
ダンピングファクター | 10以上 |
付属装置 | 2系統スピーカー切換スイッチ 低域カットフィルター |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 230W 380W(最大出力時) |
外形寸法 | 幅370x高さ160x奥行270mm |
重量 | 約12kg |