オーディオの足跡

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WL500の画像
 解説 

SQ500Xシリーズにマッチしたチューナーとして開発されたFM/AMチューナー。

FMチューナー部はフロントエンドの高周波増幅回路と周波数変換回路にデュアルゲートのMOS型FETを採用しており、感度や混変調特性、強電界域における過大入力に対する安定性を強化しています。
また、4連バリコンの使用によって十分な選択度を確保しています。

中間周波増幅回路にはIC3個とブロックフィルタを組合せており、諸特性の向上を図っています。
ブロックフィルタはクリスタルフィルタに匹敵する選択度が得られ、しかも位相特性にも優れているため、歪み低減に効果を得ています。

マルチプレックス回路にはスイッチング方式を採用しています。
この回路ではあらかじめ分離された左右の信号から逆チャンネルに漏れた成分を相殺するクロストークキャンセル回路を追加することでセパレーション特性を改善しています。さらに16kHz以上の周波数成分をカットするローパスフィルターを加えることでキャリアリークを殆ど排除しています。

AMチューナー部は高周波増幅1段、中間周波増幅2段で構成されており、十分なり特を確保しています。
中間周波増幅段には広帯域型トランスを組合せることで良好な音質を得ています。また、強力なAGCによって強電界域における歪を抑えています。

2メーター方式を採用しており、シグナルストレングスメーターとセンターチューニングメーターが独立した構成となっています。

純電子式のミューティング回路を搭載しており、不快な局間ノイズを除去しています。

FMステレオ放送時の高域雑音を除去するノイズフィルターにはハイブレンド型を採用しています。

マルチパス検出信号のうちオシロスコープの垂直用信号は小出力のものが多くありますが、WL500ではこれを増幅して十分な出力となるように考慮しています。これにより殆どのオシロスコープがマルチパス観察用として使用できます。

電源部は定電圧電源回路を採用しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
IHF実用感度 1.7μV
イメージ比 85dB(83MHz)
IF妨害除去比 90dB(83MHz)
キャプチャー比 1.5dB(1mV)
2信号選択度 70dB(±400kHz)
振幅変調抑圧度 53dB(1mV)
SN比 70dB以上
周波数特性 20Hz~15kHz
ステレオセパレーション 40dB(400Hz)
キャリアリーク -65dB以上
全高調波歪率 stereo:0.5%以下
mono:0.2%以下
アンテナインピーダンス 300Ω(平衡)
75Ω(不平衡)
<AMチューナー部>
受信周波数 525kHz~1605kHz
IHF実用感度 320μV/m(内蔵アンテナ)
イメージ比 80dB(1000kHz)
IF妨害除去比 75dB(1000kHz)
SN比 48dB以上
周波数特性 40Hz~5kHz
<総合>
出力電圧 FM:1.7V(100%変調)
AM:0.4V(30%変調)
出力インピーダンス FM:400Ω
付属装置 ミューティングスイッチ(FM/AM)
高域ノイズフィルター(FMステレオ)
出力レベルコントロール(FM/AM)
アンテナアッテネーター(FM)
マルチパス検出端子(FM)
同軸コネクタ(FM)
使用半導体 MOS型FETx2個
トランジスタx33個
ICx3個
ダイオードx24個
外形寸法 幅450x高さ160x奥行268mm
重量 7.8kg