LUXMAN LX77
¥43,800(1台、1971年9月発売)
¥48,000(1台、1974年頃)
解説
ラックスが独自で研究開発したリング型トゥイーターを採用したスピーカーシステム。
低域には30cm口径のハイコンプライアンス・フリーエッジ型ユニットを採用しています。
このユニットにはロング・ボイスコイルを採用しており、低音域における非直線歪の発生を抑えています。また、不要な高音域をメカニカルにカットするように設計されています。
ダンパーには、エポキシ・グラスファイバ積層板を材料とする蝶型ダンパーを採用し、エッジには発泡性ネオプレーンゴムを用いています。これによりエッジから発生する反射を吸収し、直線性の良さを確保しています。
中域には4cmのドーム型ユニットを採用しています。
振動板には、剛性の高い硬質ジュラルミンを使用し、音のクリアさを阻害する可聴帯域の分割振動を抑えています。
エッジには、ヤング率の高い繊維を使用したフリーエッジ型を使用しています。
高域にはLUXが開発した3.3cmのリング型ユニットが採用されています。
超硬質ジュラルミンを使用したラックス独自のリング・ダイアフラム形状により、可聴帯域内の分割振動を無くし、完全な慣性制御範囲だけを使用しています。
また、磁気ギャップと空気室の間を音響抵抗物でふさぎ、fo付近の共振を制御することで、フラットな音圧特性を得ています。
2.5cmのアルミ・ボイスコイルと超硬質ジュラルミンのボビンを採用することで、耐入力が強化されています。
エンクロージャーにはパーチクルボードが採用されており、天板と底板と側板は25mm、フロントとリアは20mmの物を用いています。
表面はローズウッド仕上げとなっています。
また、内部の吸音材にはボンド・アセテート・ファイバーが使用されています。
マルチアンプ用端子を搭載しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:4cmドーム型 高域用:3.3cmリング型 |
周波数特性 | 30Hz~22000Hz |
最低共振周波数 | 55Hz |
定格入力 | 30W |
最大入力 | 60W |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、8000Hz(-18dB/oct) |
レベルコントロール | Mid用、High用:定インピーダンスAS-6X型 |
外形寸法 | 幅388x高さ666x奥行310mm |
重量 | 22.5kg |