LUXMAN PD131
¥95,000(1975年9月発売)
解説
PD121の下位モデルとして開発されたアームレスプレイヤー。
PD121との最大の違いは駆動部のモーターで、PD131ではダイレクト・ドライブ方式の8極24スロット・ブラシレスDCサーボモーターを採用しています。
また、モーターに合わせてターンテーブルも変更されています。
ターンテーブルにはアルミダイキャスト製のものが採用されています。
PD131では単に必要な慣性質量を得るだけでなく、モーターの軸受、各部の共振、強度を考えあわせながら、可能な限り重量を重くした設計となっています。
アーム台にはバヨネットマウント式アームベースを採用しており、様々なアームをワンタッチで取り替えられるように設計されています。
アームベースはSME専用が標準で付属し、その他に一般用、オルトフォン専用、その他専用、未加工アームベースなどのバリエーションがありました。
シャーシには十分な強度と重量を持つアルミダイキャスト製シャーシを採用し、トップパネルには3mm厚のアルマイト加工されたアルミパネルを採用しています。これらは防振対策としてダンパー効果のあるゴムと木枠でしっかりと固定されています。
脚部には3重構造インシュレーターを採用しています。
このインシュレーターはスプリングをゴムでダンプし、さらに全体をシリコングリスでダンプすることで防振に必要なコンプライアンスと制動を併せて実現しています。
アクリルカバーには4mm厚の重量級アクリルを採用しています。
ターンテーブルシートには密着性の良いセーム皮に準ずるものを採用しています。
ストロボスコープはブラックライトをパルス点滅させて回転数を数字で表示しており、併せて電源周波数を色(60Hz:黄色、50Hz:黄緑色)によって識別できるようにしています。
電源スイッチはマイクロスイッチを使用しています。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| 駆動方式 | ダイレクト・ドライブ方式 |
| モーター | 8極24スロット・ブラシレスDCサーボモーター |
| ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製、2kg |
| 回転数 | 33・1/3rpm、45rpm |
| 回転数調整範囲 | ±4%、各回転数独立調整可能 |
| SN比 | 60dB以上 |
| ワウフラッター | 0.03%以下(WRMS) |
| <付属装置> | |
| アクリルカバー | 4mm厚板貼り合わせ 脱着可能、フリーストップヒンジ付 |
| インシュレーター | スプリング、ゴム、グリスによる3重構造 高さ調整範囲:10mm |
| ミラー式ストロボ | ブラックライト採用による速度表示式 |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 常時:5W 起動時:14.5W |
| 外形寸法 | 幅472x高さ160x奥行372mm (ヒンジ部:17mm) |
| 重量 | 12kg |