LUXMAN K-03
¥178,000(1984年7月発売)
解説
K-05やK-04に投入された技術を継承したカセットデッキ。
メカニズム部にはGTトランスポートを採用しています。
GTトランスポートは走行系メカニズムをトータルで捉え直して精度を追求した構造となっており、カメラのボディ製造などに応用されている技術によってキャプスタン軸受けとピンチローラー軸受けをモーターフレームシャーシに一体成型しています。これによりシャーシに対するキャプスタン軸とピンチローラー軸の厳密な垂直性と、軸相互の完璧な平行性を補償しています。
さらに2本のキャプスタン軸受けに周速差を持たせることでテープに安定した張力を与え、ヘッドに対する適切なテープタッチを確保しています。
ヘッド部にはラックスオリジナルの超精密コンビネーションヘッドを採用しています。
このヘッドでは録音と再生のヘッドギャップ位置が非常に接近している上、正確な位置関係に固定できます。K-03ではヘッド製造時においてミクロンオーダーの精度でアジマス調整が終了しています。
高速FFと高速REWを加えた2スピードFF/REW機能を搭載しています。
また、今聴いている曲から何曲目かを指定するだけで、自動的にその曲を探して再生するミュージック・サーチ。あらかじめテープの長さをセットしておくことで、再生時及びFF/REW時に、テープの残量時間を表示するテープ残量表示。任意の時間テープを走行させたのち自動停止するタイム・メモリーなどの機能を搭載しています。
このほか、ブランク・サーチ、オート・スペース、MPXフィルターなど、18の機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック型式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド構成 | 録再:センダスト/フェライト コンビネーションヘッド 消去:デュアルギャップフェライト/センダスト接合 |
テープ速度 | 4.75cm/sec. |
モータ構成 | キャプスタン用:ダイレクト・ドライブFGサーボDCx1 リール用:DCモーターx1 ヘッドハウジングリフト用:DCモーターx1 |
ワウ&フラッタ | 0.022%以下(WRMS) |
巻き取り時間 | 80秒以下(C60にて、FF・REWとも) |
周波数特性 | 20Hz~23kHz(20Hz~21kHz ±3dB、メタル) |
SN比 | 73dB以上(ドルビーC、CCIR補正、メタル) |
付属機能 | マニュアル・キャリブレーション他 |
消費電力 | 35W |
外形寸法 | 幅453x高さ163x奥行365mm |
重量 | 11.1kg |
別売 | リモート・コントロール・ユニット AK-10(¥7000) AK-20 |