LUXKIT A3300
¥45,000(1972年2月発売)
¥45,800(1974年頃)
解説
ラックスキットブランドの発足と同時に発表された管球式プリアンプキット。
イコライザ回路にはマッキントッシュのC-22型に採用された回路に近く、P-K・NF回路(2段目のプレートより初段のカソードへ帰還させる方式)とカソードフォロア回路を組み合わせた構成となっています。
音質調整用にはオーソドックスな回路を採用しています。
ローカットフィルターはCR1段型、ハイカットフィルターはNF型とし、トーンコントロールには中点でうねりが少ないラックス方式NF型を採用しています。トーンコントロールは湾曲点周波数が切換えられるため、より細かい調整が可能です。
ゲインを20dB減衰できるアッテネーターを搭載しています。
トランジスタ4個で構成されたピュアコンプリメンタリー方式のヘッドホンアンプを搭載しています。
この回路はヘッドホンを挿入することによって自動的にプリ部の出力がヘッドホン用アンプの方へ切換わります。
A3300には電源部を内蔵していません。
このため、別売りの専用パワーサプライやA3500/A2500などのパワーアンプが必要となっています。
機種の定格
型式 | 管球式コントロールアンプキット |
出力電圧 | 定格:2V(歪率0.08%以下) 最大:15V(歪率0.5%) |
出力インピーダンス | 950Ω |
全高調波歪率 | 0.08%以下(出力2V) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz -0.5dB |
入力感度/入力インピーダンス (出力1V時) |
Phono1、2:1.8mV/47kΩ Aux1、2、3:130mV/150kΩ |
SN比 | Phono1、2:60dB以上 Aux1、2、3:77dB以上 |
トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点切換付 低域湾曲点:250Hz、500Hz 高域湾曲点:2.5kHz、5kHz |
フィルター | ローカット:70Hz(-6dB/oct) ハイカット:6kHz(-6dB/oct) |
付属装置 | ヘッドホン用アンプ(出力50mW) テープモニタ回路 |
使用真空管 | 12AX7x4 12AU7x2 |
使用半導体 | 2SC735x4 2SA562x4 KB265x2 |
電源部 | 外部電源方式 A33パワーサプライまたはA3500/A2500 |
外形寸法 | 幅400x高さ130x奥行245mm |
重量 | 3.5kg |
別売 | 専用パワーサプライ A33(¥7,900) アッセンブリマニュアル(¥500) |