LUXKIT A2012
¥88,000(1977年9月発売)
解説
全段DC構成によるステレオプリアンプキット。
A2012はラックスマンのラボラトリー・リファレンス・シリーズのプリアンプ5C50で得たノウハウを基にしており、プリアンプを構成するイコライザー部やフラットアンプ部などの全ての回路にDCアンプ構成を採用しています。
イコライザー部やフラットアンプ部などの基本回路は全て1枚のプリント基板に納め、信号経路のシールド線を殆ど排除し、入力回路を最短コースで配線し、さらにプリント基板上の左右チャンネル間の分離化を徹底しており、ユーザーが組み立てた際の配線の仕方による諸特性のバラつきを抑えています。
抵抗、半固定抵抗、コンデンサーなどのパーツ類には十分な検討が加えられたものを採用しています。
また、音量ボリュームには音質的な検討とともに、ボリューム本来の連続変化特性が得られ、それでいて左右チャンネル間の連動誤差の殆ど無い新型ボリュームを採用しています。
全てのプログラムソースの録音特性の正確な補正を目的としたリニアイコライザーを搭載しています。
ツインT型サブソニックフィルターを搭載しており、可聴帯域外の超低域ノイズ(5Hz~10Hz)を効果的に除去できます。
15dB~40dBの範囲でプリセットが可能なアッテネーターを搭載しています。
2系統のテープモニター回路やテープダビング回路、録音出力スイッチなどの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプキット |
出力電圧 | Pre out:定格1V、最大18V(歪率0.005%以下) |
出力インピーダンス | Pre out:100Ω |
全高調波歪率 | Phono:0.005%以下(Rec out:2V、20Hz~20kHz) Tuner、Aux:0005%以下(Pre out:2V、20Hz~20kHz) |
混変調歪率 | Phono:0.002%以下(Rec out:2V、20Hz~20kHz) Tuner、Aux:0.002%以下(Rec out:2V、20Hz~20kHz) |
周波数特性 | Phono:20Hz~20kHz ±0.3dB以内 Tuner、Aux:1Hz~200kHz -0.5dB以内 |
入力感度 | Phono1/2:2.3mV Tuner、Aux1/2:150mV |
入力インピーダンス | Phono1:30kΩ~50kΩ~100kΩ(連続可変) Phono2:50kΩ Tuner、Aux1/2:50kΩ |
SN比(IHF-A補正、 入力ショート) |
Phono:83dB以上 Tuner、Aux:100dB以上 |
付属装置 | リニアイコライザー サブソニックフィルター 入力インピーダンス調整 録音出力スイッチ アッテネーター(プリセット可能) その他 |
外形寸法 | 幅438x高さ78x奥行363mm |
重量 | 6.5kg |