オーディオの足跡

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AT-3000の画像
 解説 

レベルコントロールに23ステップのトランス式アッテネーターを採用したラインコントローラー。

一般的なアッテネーターには抵抗器による減衰特性を利用するのが一般的ですが、この際に信号ラインに直列に入る直流抵抗成分が音質に影響を与えるのを考慮し、AT-3000ではアッテネーター用に新開発したライン信号用トランスを搭載しています。
トランスの二次側巻線から23ステップを取り出し、高精度ロータリースイッチにより各レベルを切換える方式とすることで、抵抗体を完全に排除することができ、直流抵抗分を少なく抑えています。

アッテネーター用トランスフォーマーには、多くの試作と試聴をもとに、ニッケル・スーパー・パーマロイの0.2mm材を多積層構造として採用しています。また、巻線上の中間タップの取り出し方などに独自のノウハウを導入市、純度の高いライン信号用トランスを実現しています。

トランスのマウントには、磁気的に中空にありながら、機械的にはしっかりサポートするという考え方により、メープル材によるアタッチメントを採用しています。このアタッチメントは木目の方向を統一するなど、拘った設計がされています。
また、外部からの誘導を防ぐため、本体シャーシ内に純銅インナーシールドキャビネットを配した二重構造としています。

音楽信号そのもののエネルギーを利用してコアを消磁するラックス独自のデマグネタイザー機能を搭載しています。これによりアッテネータートランスのコンディションを良い状態に保っています。

コアキシャル出力2系統とヨーロッパ規格のXLRバランス出力1系統を搭載しています。
コアキシャル出力に採用しているピン端子には、信頼性、耐久性能ともに優れた専用パーツを新たに開発して採用しており、メタル部は真鍮削り出し銅下地金メッキ仕上げで、絶縁部にテフロン材を使用した高品位なものとなっています。
XLR出力はフローティングタイプとしており、一部のモデルでバランス接続が適さない場合があります。

入力端子は4系統に加えてダイレクト入力を1系統搭載しています。
内部配線には6N高純度銅材を使用し、信号ラインのホット側だけでなく、アース回路も切換える方式としています。また、ダイレクト入力はソースを1系統に限定した使い方を想定しており、セレクター機能をスルーし、アッテネーターに直結することができます。

フロントパネルには10mm厚のヘアライン仕上げ、アッテネーターノブは無垢材からの削り出し仕上げとなっています。
また、リアパネルにもフロント同様に厚材ヘアラインパネルを採用しています。

機種の定格
型式 トランスタイプラインコントローラー
周波数特性 20Hz~20kHz ±2dB以内(10kΩ負荷時)
最大昇圧比 1:1.3
減衰量 最大値に対し-60dB、23接点
最大入力レベル 5Vmax(20Hz)
直流抵抗(25℃) 一次:100Ω
二次:160Ω
付属機構 デ・マグネタイザー
アーススイッチ
アース端子
外形寸法 幅250x高さ111x奥行345mm
重量 5.9kg