LUXMAN SQ5Bb
¥37,200(1965年6月発売)
解説
ラックス社が1960年に発表しベストセラーになったSQ5B(SQ5A)を改良したプリメインアンプ。
SQ5Bにテープ用の端子を追加し、さらに電源部にシリコン整流方式を採用しています。
前面に特徴的な出力インディケーターを搭載しています。
このメーターは、左右両チャンネルの出力レベルを別個で指示しており、さらにステレオのバランスも指示しています。
このメーターは最大出力で振り切るように設計されています。
外装ケースはアートボンドというアメリカUSラバー社で開発されたビニールと金属の合板で、退色しにくく、傷や汚れが付きにくく、さらに電気的絶縁性が高いなとの特徴を持っています。
これに独自のプレス技術で柔らかい丸みを持たせ、ツートーンカラーを配しています。
このデザインは大阪デザインハウスのグッドデザインにも選定されました。
トーンコントロールには、従来のトーンコントロールで発生していたフラット位置での特性のウネリを解消するため、独自の回路を開発し、採用してます。
これにより必要に応じてフラットな特性が得られるようになっています。また、その位置には測定器で確認したクリックストッパーを設けてあります。
テープとの接続の際にプリ部とメイン部を独立させるモニター装置が使えるため、録音と同時に再生音を聴く事が出来ます。
トランス類にはラックス製のトランスが採用されています。
これらのトランスは全て10年間の保障がついていました。
機種の定格
型式 | 管球式プリメインアンプ | ||||
出力・歪率 | 14W+14W(50Hz)、1%以内 | ||||
周波数特性 | 20Hz~20000Hz ±1dB以内 | ||||
入力感度/インピーダンス (10W、1kHz) |
Tape:2mV/100kΩ MAG:3.5mV/100kΩ Tuner、X'TAL:270mV/2MΩ |
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出力端子 | 4Ω、8Ω、16Ω、32Ω | ||||
S/N比(ボリューム最大) | Tape:52dB MAG:60dB Tuner、X'TAL:65dB |
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トーンコントロール | LUX方式NF型クリック・ストッパー付:±16dB | ||||
イコライザ | Tape:NAB MAG:RIAA |
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付属装置 | テープ・モニター DIN録再コネクター |
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使用半導体 |
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電源電圧 | AC90V~110V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 110W | ||||
外形寸法 | 幅390x高さ155x奥行290mm | ||||
重量 | 11.2kg |